
コンビニや銀行のATMで利用できるカードローンは利便性が高く、老若男女に利用されているサービスです。
しかし、毎月返済する手間や返済期間に応じて利息が増えるため、知らず知らずのうちに負担がかかっている場合もあるでしょう。
この記事では、カードローンの一括返済についてや、利用する上でのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
- 一括返済の意味
- 一括返済をすることのメリット・デメリット
- おすすめのカードローン
目次
カードローンの一括返済とは?
基本的にカードローンの返済は、毎月決まった金額を決まった日に返済します。一方で、一括返済は借りたお金をすべて一度で返済する方法です。
一括返済をおこなうとカードローンの借入残高がなくなり、毎月の返済にかかる手間もなくなります。
一括返済の手続きはカードローン会社ごとに異なるため、利用を検討している方はあらかじめ確認しておきましょう。
カードローンを一括返済する3つのメリット
カードローンを1度にすべて支払うメリットは、以下の3つです。
- 支払総額が少なくなる
- 返済する手間がなくなる
- 完済の履歴が残る
一括返済すれば、借入枠が回復し、毎月の返済もなくなります。さらに、返済に発生する利息が減るため、支払総額を減らすことが可能です。
それでは、各メリットをみていきましょう。
メリット1.支払総額が少なくなる
カードローンを利用すると、利息が発生するため、返済期間が長いほど支払総額が増えてしまいます。返済によって借入残高と利息は減りますが、完済するまで利息はなくなりません。
後ほど、くわしく解説しますが利息の計算は、【利息額=借入金額×実質年率÷365日×借入日数】です。
たとえば、30万円を金利18%で借り入れし、毎月1万円を返済する場合、利息だけで10万円以上になってしまいます。
メリット2.返済する手間がなくなる
一般的なカードローンの返済方法は、リボ払いによる毎月の分割払いです。毎月決まった日までに、ATMや銀行口座にお金を振り込まなければならないため、手間がかかります。
一括返済にすれば、毎月の返済にかかる手間や管理が不要です。よって、振込忘れによる返済額の増加を防げます。
メリット3.完済情報が残る
カードローンだけでなく、個人でローンを利用すると信用情報機関に記録が残ります。借入先や借入金額、毎月の返済が滞っていないなどの情報が記録される仕組みです。
完済情報は、住宅ローンやマイカーローン、借入枠の増額などの審査で有利になる場合があります。
反対に、返済の遅延などがあると審査を不利にしてしまう可能性が高まるため、注意が必要です。
カードローンを一括返済する2つのデメリット
カードローンの一括返済をする上で、多くのメリットがある反面、デメリットもあります。
- まとまった資金が必要
- 手続きに時間がかかる
それでは、各デメリットを解説します。
デメリット1.まとまった資金が必要
一括返済で借り入れがなくなるため、支払総額を減らせますが、まとまった資金が必要となります。しかし、無理して一括返済を行い、生活が苦しくなると借り入れした意味がありません。
一括返済をおこなうと借入残高がなくなるため、上限金額までの借り入れが可能です。よって、再び借り入れし、返済生活がはじまる可能性もあります。
デメリット2.手続きに時間がかかる
一括返済をおこなう際には、まずカードローン会社への問い合わせや、公式サイトなどで返済の手順や内容を確認する必要があります。
カードローンの返済方法は、一般的に月々の定額返済を行っているので、一括返済する際には別途振込や手続きが必要になります。
場合によって、手続きをする際に専用のATMや直接窓口を使用する必要があり、手間がかかる点は一括払いのデメリットといえるでしょう。
カードローンの一括返済による利息の計算方法
カードローンを利用した場合、利息は【利息額=借入金額×実質年率÷365日×借入日数】の式で算出できます。
カードローンを契約すると、利用者ごとに金利(年率)が定められます。つまり、申込者ごとに発生する利息額が異なる仕組みです。
カードローンの利息額は借入残高・金利・借入日数によって変動します。
それでは、一括返済をおこなった場合と通常の返済をおこなった場合では、どれほど返済額が異なるのか見てみましょう。
一括返済と通常の返済による差額
上記と同じ条件の一括払いと、6回払いで返済した場合の返済額を比較すると以下のようになります。
【一括返済(30日)】
1回目:101,479円 合計返済額:101,479円
【分割払い(6回)】
1~5回目:18,000円 6回目:15,425円 合計返済額:105.425円
一括返済による支払総額が101,479円で、6回の分割払いによる支払総額は105.425円です。今回の条件で計算すると差額は3,946円でしたが、借入額が大きくなるほど差額も大きくなります。
カードローンを一括返済する際の流れ
カードローンの一括返済は、以下の手順で進めていきます。
- 借入残高を確認する
- 一括返済をおこなう方法を選ぶ
- 入金
- 場合によっては完済証明書を発行してもらう
それでは、各手順を見ていきましょう。
流れ1.借入残高の確認
カードローンサービスの提供がある会社に問合せし、現在の借入残高を確認します。Webサイトやアプリでも、借入残高の確認は可能です。利息は1日ごとに加算されるため、返済日によって利息を含める一括返済額は変わります。
流れ2.一括返済の方法を選択
一括返済の返済方法は、特定のATMや銀行振込での返済や店舗窓口での対応など、各カードローン会社によって異なります。返済する金額は、利息を含めると多くの場合が1円単位での支払いです。
流れ3.入金
借入残高を確認し、即日入金ができたら残高はゼロとなり、完済したことになります。借入残高の確認後から入金までの期間があると、その分だけ利息も必要です。
流れ4.完済証明書の発行
住宅ローンなど大きな借り入れをする際に、完済証明書の提出を要求される場合があります。したがって、必要に応じてカードローン会社に完済証明書を発行してもらいましょう。
カードローンの一括返済を請求される場合がある
カードローンの支払状況によっては、貸金業者や裁判所から一括返済を請求される場合があります。とはいえ、返済をきちんとおこなえば一括返済を強制的に要求されることはないため安心してください。
それでは、一括返済を請求される2つのパターンを紹介します。
貸金業者から一括返済を請求される場合
カードローンを2か月以上支払わなかった場合、貸金業者から内容証明郵便で一括返済を要求する通知が届きます。
貸金業者との交渉次第では分割払いに対応してもらえますが、自力での返済が難しい場合は、任意整理などの債務整理を検討しましょう。
裁判所から一括返済を請求される場合
貸金業者から一括返済を求める通知に応じなかった場合、早ければ約3カ月後に裁判所から通知が届きます。
裁判所から届く通知は、貸金業者が裁判所に申し立てることで送られる仕組みです。
したがって、資金に余裕がある状態なら、早めに返済を終わらせることが賢明です。
カードローンの一括返済が向いている人・向いていない人
カードローンには、さまざまな返済方法があります。そこで、一括返済が向いている人と向いていない人の特徴を参考にして、今後の返済計画を立ててみましょう。
カードローンの一括返済が向いている人
カードローンの一括返済が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- 毎月の家計に余裕がある
- 直近で多くのお金を使用する予定がない
- 一括返済後でも生活に支障がない
カードローンの一括返済が向いていない人
反対に、カードローンの一括払いが向いていない人の特徴は以下のとおりです。
- 家計に余裕がない
- 家計や貯金に余裕はあるが、直近で多くのお金を使用する予定がある
- 一括返済をすると貯金が少なくなり、生活に支障がでる
上記のような特徴がある方は、カードローンを一括返済せずに、約定返済や繰り上げ返済を検討してみてください。貯金をほぼすべて使ってまで一括返済をしても、再びカードローンなどの借り入れを利用する羽目になります。
カードローンを一括返済する際の注意点
カードローンを一括返済する際は、下記に注意しましょう。
- 無理をしない
- 端数に対応できない場合がある
- 解約にはならない
注意点1.無理をしない
一括返済すると、将来的に支払う利息を軽減できますが、手元の資金がない状態で無理に一括返済をすると生活を圧迫する可能性があります。
無理な返済により、生活が困難になったり、新たに借入したりすると、一括返済をおこなう意味がありません。
注意点2.端数に対応できない場合がある
ATMで一括返済する際には、超過返済に気をつけましょう。たとえば、一括返済の総額が100,100円であった場合、コンビニのATMでは硬貨を扱っていないため、101,000円を入金します。
注意点3.解約にはならない
一括返済をしても、借入残高がゼロになるだけで、カードローンは解約になりません。つまり、再び借り入れすることが可能です。
カードローンには年会費がなく、持っているだけでコストが発生するものでもありません。
ただし、カードローンの返済が終わっていない状態だど、住宅ローンなどの審査でマイナス評価を受ける可能性もあるため、大きな借り入れを検討している方は、解約も視野にいれましょう。
おすすめのカードローン
カードローンは、スマートフォンやコンビニATMで気軽に借り入れできるため、若者やお年寄りまで幅広い年齢層に人気がある金融商品です。
とはいえ、カードローンを提供している業者は金融機関と消費者禁輸をあわせて1900社以上の存在します。
そこで、おすすめのカードローンを3つ紹介します。どれも、大手企業が提供しているカードローンのため、はじめて借入する方でも安心できるでしょう。
三井住友カードのカードローン
- 上限金利が15.0%と比較的低い
- 返済方法や返済日を自分の都合に合わせられる
三井住友カードのカードローンは、カードローンタイプと振込専用タイプの2種類から、自分にあったプランを選択できます。
さらに、三井住友カード独自の適用利率引き下げサービスを提供しており、返済を滞りなくおこなうと、翌年度から毎年0.3%ずつ金利が下がります。
最短5分審査完了後、(Vpassアプリに登録することで)すぐにご利用できます。
※最短5分の会員番号発行は、新規契約時点でのご利用枠が50万円でのお申込みとなります。
※最短5分の会員番号発行 受付時間:9:00〜19:30
金利(実質年率) | 1.5%~15.0% |
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利用限度額 | 10万〜900万円 |
審査スピード | 最短5分で即時発行可能※ |
融資スピード | 最短5分でお借入れ可能※ |
借入方法 |
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返済方法 |
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WEB完結・カードレス融資 | 可能 |
申込条件 | 満20歳以上満69歳以下 |
※最短5分の会員番号発行は、新規契約時点でのご利用枠が50万円でのお申込みとなります。
※最短5分の会員番号発行 受付時間:9:00〜19:30
※最短5分の会員番号発行は、新規契約時点でのご利用枠が50万円でのお申込みとなります。
※最短5分の会員番号発行 受付時間:9:00〜19:30
アコム
- 消費者金融のなかでも安心感が高い
- 最短で即日融資が可能
- はじめて利用する場合は30日間の無利息借り入れが適用
アコムは、大手金融グループの三菱UFJファイナンシャル・グループ(MUFG)の傘下である消費者金融のため、安心して利用できます。
契約後は、ローンカードが自宅に届く前でもWeb上で振込依頼をすれば、すぐに借り入れできます。楽天銀行への振込手数料はアコム側に負担してもらえる点も特徴のひとつです。
さらに、はじめてアコムを利用する際にWebから申し込めば、30日間の無利息期間が適用となるため、30日間は金利ゼロで借り入れできます。
金利(実質年率) | 3.00%〜18.00% |
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利用限度額 | 800万円 |
審査スピード | 最短30分 |
融資スピード | 最短即日 |
借入方法 |
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返済方法 |
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WEB完結・カードレス融資 | 可能 |
申込条件 | 20歳〜69歳 |
バンクイック
- 三菱UFJ銀行の口座があれば振込での借り入れが可能
- 三菱UFJ銀行の口座がなくても申し込みできる
- 毎月1,000円から返済できる
バンクイックは、メガバンクとして有名な三菱UFJ銀行が提供しているカードローンです。全国の三菱UFJ銀行やセブン銀行、ローソン、E-netのATMで手数料をかけずに利用できます。
テレビ窓口の営業時間外でも手数料が発生しないため、いつでも気軽に借り入れできます。
金利(実質年率) | 1.80%〜14.60% |
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利用限度額 | 500万円 |
審査スピード | 最短翌営業日 |
融資スピード | 最短翌営業日 |
借入方法 |
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返済方法 |
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WEB完結・カードレス融資 | 可能※申し込みまで |
申込条件 | 満20歳〜65歳未満 |
よくある質問
まとめ
この記事では、カードローンの一括返済とは何か・利用するメリット・デメリット、注意点を解説しました。カードローンは、借入期間が長くなるほど支払総額が増える仕組みです。
カードローンを一括返済すれば、支払総額を減らせるだけでなく、返済にかかる手間や管理をなくせます。さらに、完済情報が記録されるため、新たな借入時の審査でプラス評価を受けやすくなるでしょう。
カードローンにはさまざまな種類があるため、利用する際には提供先の安心性や信頼性、金利などをしっかりと比較することが大切です。
※最短5分の会員番号発行は、新規契約時点でのご利用枠が50万円でのお申込みとなります。
※最短5分の会員番号発行 受付時間:9:00〜19:30