
生活していると、急にお金が必要になるシーンに出会うことがあります。時間に余裕があれば銀行ローンや借り入れなどを検討することもできますが、急用の場合は難しいでしょう。
しかし、カードローンには限度額があり、借りたかった金額まで借りられないことも珍しくありません。そこで本記事では、カードローンの限度額について解説します。
- カードローンの限度額と決め方
- カードローンの限度額の増やし方
- カードローンの限度額を増やすときの注意点
- おすすめのカードローン会社
これからカードローンを利用しようと思っている人や、現在の限度額から増やしたい人は、ぜひ参考にしてください。
目次
カードローンの限度額とは?
カードローンの限度額とは、その人が借り入れできる上限金額のことです。上限額は、カードローンの会社によって変わるだけでなく、借り入れする人の条件によっても変わってきます。
利用限度額が大きくなるにつれて金利が低くなることが一般的で、その金利差は10%以上になることも珍しくありません。
カードローンの限度額と金利の例は以下の通りです。
プロミス | 500万円 | 4.5~17.8% |
三井住友カード カードローン | 900万円 | 1.5~15.0% |
アコム | 800万円 | 3.0~18.0% |
バンクイック | 500万円 | 1.8~14.6% |
SMBCモビット | 800万円 | 3.0~18.0% |
会社によって上限額や金利が異なるため、借り入れ前に十分に検討しましょう。
カードローンの限度額はどのように決まる?
カードローンによって、上限額に幅を設けていることがほとんどです。そのため、利用者に応じて限度額は異なります。では一体、どのような点を見て限度額は決まっているのでしょうか。
審査の基準は明らかにされていませんが、ここではチェックされていると考えられる3つのポイントを解説します。
- 総量規制のルール内であるか
- 安定した仕事に就いているか
- 他社の借入履歴や利用状況
それぞれ具体的な内容をチェックしていきましょう。
総量規制のルール内であるか
総量規制とは、貸金業法によって定められており、借入金は年収の3分の1までとなっています。そのため、年収が少ない人は限度額が小さく、年収が多い人は限度額が大きくなっていきます。
なお、借入可能額の合計金額が年収の3分の1となるため、ほかで借り入れがある場合は、合算して計算しましょう。
なお、ほかにも住宅ローンやマイカーローン、高額医療費のための貸付も総量規制の対象外です。
また、配偶者がいる場合は、配偶者の年収も含めて3分の1までの貸付となるため、限度額が引き上げやすいでしょう。
また、総量規制の例外貸付に該当するカードローンは年収の1/3を超えて借入することができます。
例外貸付には「顧客に一方的に有利となる借換え」「借入残高を段階的に減少させるための借入れ」などがあげられます。
参照:金融庁「カシキン Q&A」
安定した仕事に就いているか
カードローンに限らず、お金を借りるときには、貸し手は回収できるかを吟味します。そのため、定職に就いていない人だと回収が難しく限度額が小さくなりがちです。
そのため、ベンチャー企業より大手企業の方が限度額が大きくなりやすかったり、勤続年数が長い人の方が審査に通りやすかったりします。
また、会社の規模に加え勤続年数も大切な指標になります。一般的に同じ会社で長年働いている方の方が審査に通りやすくなる傾向にあります、
他社の借入履歴や利用状況
同社からの借入がなくても、他社からの借入やカードローンがある場合は、限度額に影響します。借入金額は信用情報機構に保管されており、総量規制も踏まえた上で限度額について吟味されます。
他社から借入履歴がある人は、限度額が小さくなるかもしれません。
カードローンの限度額を上げるには増額がおすすめ
カードローンの限度額を増やすのであれば、新たにカードローンと契約するのではなく増額審査を受けたほうがいいでしょう。
新たにカードローンと契約する場合、審査を通過できない恐れがあり、最悪の場合は何度も審査に落とされてカードローンの利用に影響してしまいます。
増額審査を受けることによって、今まで利用していたカードローンの実績などを考慮して限度額の引き上げ審査が行われます。
正しくカードローンを利用し、返済をしている実績が確認されていれば、問題なく増額審査を通過できる可能性が高くなっているのです。
増額審査を受けるメリット①金利を下げられる可能性がある
カードローンの増額審査によって、限度額を引き上げた際、場合によっては金利を下げてくれるケースがあります。
金利の引き下げは利用者にとってプラスとなる行為です。できる限り増額審査を経て、少しでも低金利にしていくことが望ましいでしょう。
増額審査を受けるメリット②新規申込に比べて融資を受けられるまでの時間が短い
また、既に契約しているカードローンで増額してもらう方針となりますので、新規申込と違い融資を受けられるまでにかかる時間は短くなります。
新規申込でも当日に融資してくれる即日融資の方法が用意されているものの、即日融資を受けられるカードローンは限定されており、銀行などでは対処できません。
増額審査を受けるメリット③多重債務となる心配がない
一番のメリットは多重債務を避けられるという点です。多重債務となった場合、重要なローン審査時に影響が及んでしまい、審査を通過できない場合があります。
増額審査を受けた場合は1社だけの契約となりますので、多重債務になる心配はありません。
カードローンは増額審査をいつでも受け付けているため、敷居の低さという部分でも恩恵を受けられるのです。
カードローン増額申請の仕方
限度額の増額は、電話で受け付けを行っている会社が多いです。なお、会社によってはサイトの会員ページや無人契約機から行うことができます。
自分が借り入れている会社の申請方法を確認してみてください。なお、増額申請には収入証明書が必要になる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
なお、限度額の増額の手順は、主に以下のような流れで行われます。
- 申し込み連絡と書類提出
- 本人確認
- 審査
- 限度額の増額
実際に申請してから限度額の増額が受けられるまではタイムラグが生じるため、余裕を持った申請がおすすめです。
カードローン増額のメリット
カードローンの利用限度額を増額するメリットには以下の3点があります。
- 金利が低くなる場合が多い
- 他社からの借入に申し込むよりもスムーズに借りられる
- 借入金の管理を行いやすい
金利が低くなる場合が多い
カードローンでは、利用限度額ごとに上限金利が設定されているため、利用上限額が大きくなるほど金利が低く設定されていることが多いです。
三井住友銀行では以下のようになっています。
ご契約極度額 | お借入利率 |
100万円以下 | 年12.0%〜14.5% |
100万円超200万円以下 | 年10.0%〜12.0% |
200万円超300万円以下 | 年8.0%〜10.0% |
300万円超400万円以下 | 年7.0%〜8.0% |
400万円超500万円以下 | 年6.0%〜7.0% |
500万円超600万円以下 | 年5.0%〜6.0% |
600万円超700万円以下 | 年4.5%〜5.0% |
700万円超800万円以下 | 年1.5%〜4.5% |
利用限度額によって年間の金利に10.0%以上の差が出るので、利用限度額を上げることが大切であると言えます。
利用限度額は、実際に借入している金額とは異なるので利用限度額を引き上げられるようにコツコツ返済しブラックリストへ載らないようしていくことが大切です。
出典:三井住友銀行
他社からの借入に申し込むよりもスムーズに借りられる
旅行や趣味、友人の結婚など急な出費がかさなり、現在利用しているカードローンの上限ではお金が足りなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
そうした場合、現在利用しているカードローンではなく他社からの新規借り入れを申し込むこともできます。
既に使用しているカードローンでの増額申請では再度申し込み書類の提出などを行う必要がないため、手続きがスムーズに行えます。
借入金の管理を行いやすい
一般的にカードローンは毎月1度決められた金額を返済する必要があります。
カードローンそれぞれで返済日・返済金額が異なるため、複数のカードローンを利用しているといくらどこから借りたかなどの管理がきちんとできない可能性があります。
きちんと管理ができておらず返済日を忘れてしまうと、増額できなくなるだけでなく減額もしくは次回から貸してもらえない可能性もあります。
カードローン増額のデメリット
- 限度額が下がる可能性がある
- 返済金額が増える
限度額が下がる可能性がある
増額の申請を行ったら必ず審査が通り上限が上がるというわけではありません。
増額申請の際も審査が行われ、場合によっては収入証明書の提出が求められることもあります。
新規でカードローンを申し込んだ際の収入状況に変化があり、返済が厳しいと判断されるとこれまでの上限が引き下げられることもあります。
返済金額が増える
利用限度額の増減審査に通過し限度額が引き上げられ、借り入れ金額が増えると毎月の返済金額も増えます。
利用限度額が引き上げられ、借入可能額に余裕ができたからといって必要以上に借り入れるのではなく、無理なく返済できる範囲で借り入れるようにしましょう。
カードローンの限度額を上げる際の注意点
カードローンで限度額を増額しようと思ったら、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
- 必要な額だけ増額申請する
- 収入よ返済計画を立ててから申請する
- 嘘の年収などを申告しない
それぞれ詳しく解説していきます。
必要な額だけ増額申請する
増額の申請自体は、カード会社が設定している限度額の最大まで可能です。しかし、限度額の最大までの申請は控えた方が賢明です。
増額の際は、改めて審査する必要があるため、融資できる金額が大きいとその分審査も慎重になります。また、総量規制を超える可能性がある場合は、増額できないため注意が必要です。
収入と返済計画を立ててから申請する
増額する場合は、事前に返済計画やシミュレーションを行いましょう。借入金額が増えるということは、総返済額が増えるということです。
各カードローン会社のサイトでは、返済計画のシミュレーションが用意されていることが多いため、申し込み前に一度返済計画を立てましょう。
なお、収入が増えることを見込んで増額する場合は、想定通りの収入を維持できるのか、働く環境に変化はないのかなど、収入面の計画も必須です。
嘘の年収などを申告しない
増額申請する場合は、再び年収などを申告しなければいけません。その際、収入証明書などの提出が必要になることもあります。
なかには、嘘の申告をして増額を申し込む人もいるようですが、嘘がバレたときに自分の信用問題に繋がります。
年収の申告は、正直に現状を伝えるようにしましょう。
限度額・増額方法を比較!おすすめのカードローン5選
プロミス
- 担保や連帯保証人なしで借り入れ可能
- 返済は提携するコンビニATMからできる
- 24時間webから限度額増額の申し込みができる
プロミスは、来店不要でwebからの申し込みや申請が完結するカードローンです。正社員だけでなく、派遣社員やアルバイト、主婦や学生の人でも申し込みすることができます。
公式サイトでは、借入上限額のシミュレーションだけでなく返済計画を立てることもできるため、増額の検討がしやすいのが特徴です。
返済は提携するコンビニのATMからもできるので、返済を忘れにくいのもメリットです。また、利息は1日単位でかかってくるため、早めに返済できる場合には、利息の支払いを減らすことができます。
借入金利(年) | 4.5~17.8% |
利用限度額 | 1~500万円 |
融資スピード | 最短25分 |
Web申込み | 可能 |
申込み対象 | 18歳以上74歳以下 |
※お申込時の年齢が18歳および19歳の場合は、収入証明書類のご提出が必須となります。
※高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)はお申込いただけません。
※収入が年金のみの方はお申込いただけません。
出典:プロミス
三井住友カード カードローン
- 最短5分の即時発行ができる
- 提携ATMや口座振り込みで借り入れが可能
- 増額の申し込みはwebから最短30分で可能
三井住友カード カードローンは、初回の利用審査が最短5分、限度額増額の申し込みは最短30分でwebからできるカードローンです。
土日や夜間も24時間借り入れ可能なので、使いたいタイミングで融資が受けられるのはメリットでしょう。
なお、スピード審査では最短5分で融資が受けられますが、通常審査を希望した場合は3~7営業日かかる可能性があるので注意しましょう。
※最短5分の会員番号発行は、新規契約時点でのご利用枠が50万円でのお申込みとなります。
※最短5分の会員番号発行 受付時間:9:00〜19:30
借入金利(年) | 1.5~15.0% |
利用限度額 | 900万円まで |
融資スピード | 最短5分(新規契約時点の利用額は50万円まで) |
Web申込み | 可能 |
申込み対象 | 20歳以上69歳以下 |
※最短5分の会員番号発行は、新規契約時点でのご利用枠が50万円でのお申込みとなります。
※最短5分の会員番号発行 受付時間:9:00〜19:30
出典:三井住友カード カードローン
出典:≪キャッシングリボご利用枠設定・増枠申し込み≫Vpassの「スピード審査」なら「土・日・祝日」も最短30分以内で審査結果を回答します!!|三井住友カード
アコム
- 初めての場合は契約日の翌日から30日間金利0円
- 最短30分で融資可能
- 借り入れできるかの診断は最短3秒
アコムは、初めての借り入れでは契約日の翌日から30日間金利0円で借りることができます。また、最短3秒で借り入れ可能かの診断ができ、最短30分で融資を受けられます。
限度額の増額は、マイページからの手続きで簡単に申請ができるほか、無人契約機に来店しての手続きも可能です。
また、申し込み方法もインターネットや店舗、電話だけでなく郵送などにも対応しているため、自分に合った方法で利用できるでしょう。
借入金利(年) | 3.0~18.0% |
利用限度額 | 1~800万円 |
融資スピード | 最短30分 |
Web申込み | 可能 |
申込み対象 | 18歳以上(高校生不可) |
出典:アコム
バンクイック
- 返済額は月1,000円から可能
- webからの申し込みで24時間受付
- 返済日前にメールで通知が来るので遅延を防げる
バンクイックは、三菱UFJ銀行の口座を持っている場合、口座に融資額の振り込みをしてもらえるカードローンです。利用限度額内であれば、何度でも手数料0円で融資が受けられます。
また、口座を持っていると基本情報の登録が済んでいるため、新たに記入する項目が少なくて済むほか、返済に口座引き落としを選択することもできます。
月々の返済額は1,000円から可能で、返済日前にメールで通知が来るため、返済を忘れにくいのがメリットです。
限度額の増額は、公式アプリから自身で申し込みができるほか、第二リテールアカウント支店専用ダイヤルへの連絡で申し込むこともできます。
借入金利(年) | 1.8~14.6% |
利用限度額 | 10~500万円 |
融資スピード | 最短翌営業日 |
Web申込み | 可能 |
申込み対象 | 20歳以上65歳未満 |
出典:バンクイック
SMBCモビット
- 電話連絡や郵送物なしでwebのみで申し込みが完結する
- Tカード機能付きのカードを選択するとTポイントが貯まる
- 三井住友銀行の提携ATMから入金・出金できる
SMBCモビットは、SMBCグループの会社が融資するカードローンです。申し込みの際は、基本的に電話連絡や輸送物での確認をしていないため、webで完結するのがメリットです。
利用限度額を増やすためには、申し込み後に別途審査を受ける必要があります。スマホからは専用アプリ内、パソコンからは会員専用ページから申請できます。
また、Tカード機能付きのカードを選択すると、Tポイントを貯めることもできます。なお、返済や出金には三井住友カードのATMだけでなく、提携しているコンビニATMも利用できます。
借入金利(年) | 3.0~18.0% |
利用限度額 | 1~800万円 |
融資スピード | 最短即日※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。 |
Web申込み | 可能 |
申込み対象 | 20歳以上74歳以下の方※収入が年金のみの方はお申込いただけません。 |
出典:SMBCモビット
よくある質問
そのため、複利によって借金が膨れあがることはありません。
単利であっても、借金を返さないと増えていくので、きちんとコツコツ返していくよう心がけましょう。
まとめ
カードローンは通常の銀行などの借り入れより金利が高く設定されていることも多いですが、最短即日融資を受けられるものも多く、利用する人が多いのも特徴です。
また、利用後に限度額の増額を申し込むこともできるため、カードローンを有効に使っていきたい人に向いているでしょう。
限度額を増額することで、金利を下げられる可能性もあるため、限度額いっぱいまで利用する予定がなくても申し込むことで返済額が減ることもあるでしょう。
いずれも、無理な借り入れや返済計画は自分の生活を破綻させてしまうため、事前に計画を立てて利用するのがおすすめです。
ぜひ参考に、カードローンの限度額を増額して、賢くカードローンを利用していきましょう。