
日本では2001年から一般導入されているETC。今ではほとんどの車が搭載されています。ETCカードは、さまざまなカード会社が発行していて種類が豊富です。
中には、すでに作成したETCカードの年会費をなんとなく払っているという方もいるかもしれません。ですがETCカードは選び方ひとつで、最大限にメリットを発揮します。
そこで今回はおすすめのETCカードを厳選紹介。ETCカードの選び方やETCカードを使う際に知っておきたい知識をまとめています。
年会費無料・手数料無料で作れるETCカードの還元率ランキングも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
※この記事で紹介する年会費は全て税込み表示です。
目次
おすすめのETCカード7選!
おすすめのETCカードを年会費やポイント還元率などを総合的に判断して、7つピックアップしました。ぜひ自分にあったETCカードを見つけてくださいね。
楽天カード
CMでおなじみの楽天カード。ポイント還元率1.0%以上と高いのが特徴です。また、楽天会員になって楽天サービスを利用すればするほどポイントがたまりやすく、最大で16倍のポイントが付与されます。
また、ETCカード利用分も、100円につき1ポイント付与されます。
なお、楽天サービスを多く利用して会員ランクをプラチナ以上に上げればETC年会費も無料になるので、楽天市場などの楽天サービスを利用する方には特におすすめのカードです。
年会費 | 無料 |
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ETC年会費 | 550円(税込)※プラチナ・ダイヤモンド会員は無料 |
ポイントの種類 | 楽天ポイント |
ショッピング還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA/MasterCard/JCB/AMEX |
申込条件 | 18歳以上(高校生、海外在住者は対象外) |
JCB Wカード
JCBWカードは、18〜39歳の人限定、WEB申し込み限定のクレジットカードです。ポイント還元率は通常のJCBカードの2倍である1.0%と高還元率になっています。
また、Amazonやスターバックスなど、特定の店舗を利用した場合には2.0〜5.5%のポイントが付与されます。
年会費 | 無料 |
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ETC年会費 | 無料 |
ポイントの種類 | Oki Dokiポイント |
ショッピング還元率 | 1.0%〜5.5% |
国際ブランド | JCB |
申込条件 | 18歳〜39歳 |
三井住友カード
安心のメガバンク三井住友銀行のクレジットカードです。カードの表面にカード番号が印字されていないのが特徴です。ETC年会費は、前年度にETCを利用するという条件があるものの、無料で使用できます。
また、クレジットカードの年会費はかかりますがインターネットから申し込めば初年度無料ですし、便利なWEB明細を利用すれば年会費が1,100円割引になります。
ポイント還元については、大手コンビニエンスストアやマクドナルドでカードを利用すれば、ポイントが2.5%還元されるのも嬉しいポイント。
さらによく行くお店を3店舗選び、その店舗でのお買い物はポイント還元率を1.0%にできるので、ポイントもたまりやすいです。
年会費 | 1,375円(税込)※ネット申し込みで初年度年会費無料・翌年度も条件によっては無料 |
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ETC年会費 | 550円(税込)※初年度無料・前年度に1度でもETC利用があれば無料 |
ポイントの種類 | Vポイント |
ショッピング還元率 | 0.5%〜2.5% |
国際ブランド | VISA/MasterCard |
申込条件 | 満18歳以上の方(高校生は除く) |
ライフカード
ライフカードは、万が一盗難にあったり不正使用をされたとしても損害を無料で保障してくれます。また、海外旅行のサポートをする日本語のアシスタントサービスもあり、海外旅行で困ったときにも役立ちます。
また、ETCカードの年会費が無料のため年会費の心配をする必要がありません。
年会費 | 無料 |
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ETC年会費 | 無料 |
ポイントの種類 | サンクスポイント |
ショッピング還元率 | 0.5%〜1.0%※入会後1年間はポイント1.5倍、誕生月は3倍 |
国際ブランド | VISA/MasterCard/JCB |
申込条件 | 18歳以上(高校生、海外在住者は対象外) |
dカード
dカードは、携帯電話会社ドコモのクレジットカードです。ポイント還元率は1%ですが、提携している店舗が数多くあり、例えばスターバックスやドトールでの利用では4%のポイントがたまります。
携帯電話会社ならではの携帯電話の紛失や盗難を保障してくれる「dカードケータイ補償」や、カードの紛失や盗難などによる不正使用についても90日間保障してくれる会員補償制度など、特典が充実しているのも特徴です。
ETCカードも無料で作成でき、年会費は初年度無料、翌年度も前年度にETCを1度でも使用していれば無料になります。
年会費 | 無料 |
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ETC年会費 | 550円(税込)※初年度無料・前年度に1度でもETC利用があれば無料 |
ポイントの種類 | dポイント |
ショッピング還元率 | 1.00%(100円につき1ポイント) |
国際ブランド | VISA/MasterCard |
申込条件 | 満18歳以上であること(高校生を除く) |
エポスカード
エポスカードの最大の特徴は、優待店舗が10,000以上あることです。また、特典も充実しており、自動付帯の海外旅行保険が無料であることもおすすめポイントのひとつです。
また、年会費を気にしなくて済むので、あまりETCを使う機会が少ない方でも安心して作れます。
年会費 | 無料 |
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ETC年会費 | 無料 |
ポイントの種類 | エポスポイント |
ショッピング還元率 | 0.5% |
国際ブランド | VISA |
申込条件 | 18歳以上(高校生、海外在住者は対象外) |
VIASOカード
三菱UFJニコスのVIASOカードは、たまったポイントは1ポイント1円として自動でキャッシュバックされます。このため、ポイントを使わずに消滅してしまう可能性がないのが大きなメリットです。
また、通常は0.5%の還元率ですが、ETCや携帯電話、プロバイダーの料金については2倍還元されるので、ETCを利用する場合にはよりお得に使えます。
年会費 | 無料 |
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ETC年会費 | 無料※発行手数料1,100円(税込) |
ポイントの種類 | VIASOポイント |
ショッピング還元率 | 0.5%~1.0% |
国際ブランド | MasterCard |
申込条件 | 18歳以上(高校生、海外在住者は対象外) |
ETCカードをおすすめする3つの理由
ETCカードは使用する機会が少なくても、作成するのがおすすめです。少ない使用頻度でも作成をおすすめする理由は、以下の3つです。
- 料金所の通過がスムーズ
- マイレージやポイントがたまる
- 有料道路で割引を受けられる
それぞれくわしく見ていきましょう。
1料金所の通過がスムーズ
ETCカードの一番のメリットは、なんと言っても有料道路の料金所の通過がスムーズになることでしょう。ETCを使用しないと、支払いの際に停車する位置が精算機と遠いと困ったり、料金の支払いに手間取ったりすることもあります。
ですがETCを利用すると、料金所でチケットを取ったり小銭を用意したりしなくても良いため、有料道路を快適に利用できます。いったん停車する必要がなく減速するだけで良いので、排気ガスの削減やガソリンの節約にもなります。
2マイレージやポイントがたまる
ETCで料金所を通過すると、ETCマイレージやクレジットカードのポイントがたまります。
ETCマイレージとは、通行料金に応じてマイレージポイントがたまるサービスのこと。利用には無料のETCマイレージサービスに登録する必要があります。
マイレージポイントの還元率は道路業者によって違いがありますが、通行料金10円あたり1ポイントが目安です。たまったポイントは還元額に交換でき、有料道路の支払いに使えます。
また、クレジットカードに紐づいたETCカードなら、通行料金がクレジットカードで支払われるため、クレジットカードのポイントもたまります。
還元率はクレジットカード会社により違いがありますが、ETCマイレージと並行してためられるのでお得に利用できます。
3有料道路で割引を受けられる
ETCカードを利用するだけで、割引料金で有料道路を利用できます。ETCカードの割引サービスには、主に以下の3つがあります。
- 平日朝夕割引
- 休日割引
- 深夜割引
平日朝夕割引
平日朝夕割引は、平日の朝6時~9時と夕方17時~20時の間の通行料金のうち、最大100km相当分の30%〜50%還元されるというもの。
対象の通行が5回以上ないと割引サービスを受けられませんが、通勤などで毎日決まった時間に利用する場合には大変お得になります。
還元分は、利用月の翌月20日にETCマイレージサービスの還元額(無料通行分)として還元されます。このため、割引サービスを受けるには無料のETCマイレージサービスに登録しておく必要があります。
休日割引
また、休日割引は、ETCを利用して料金所を通過する普通車や軽自動車であれば、割引を受けられます。
利用回数の制限やETCマイレージサービスへの登録の必要がないのがメリットですが、割引の対象になるのは地方部に限られます。
深夜割引
深夜割引は、毎日0時~4時の間にETCを利用した全ての車に適用されます。割引率は30%で、こちらも利用回数などの制限はなく、ETCマイレージサービスへの登録の必要もありません。
ETCカードの選び方4つのポイント
有料道路の通行に便利なETCカードですが、たくさんの会社の様々なETCカードがあるので、どれを選んだら良いか迷いますよね。
ETCカードの選び方には、4つのポイントがあります。この4つのポイントをおさえて選べば、大きな失敗なくETCカードを選べます。
- クレカに紐づいたETCカードが便利
- 年会費や発行手数料が無料または低価格
- ポイント還元率が高い
- 特典が豊富
1クレカに紐づいたETCカードが便利
ETCカードは、有料道路の料金を自動で支払ってくれるものです。このため、クレジットカードに紐づいているETCカードなら、クレジットカードで通行料金が支払われます。
口座登録などの手続きをする必要がなく、カードが発行されたらすぐに使えるので便利です。
2年会費や発行手数料が無料または低価格
ETCカードの多くは、年会費が無料です。発行手数料についてもほとんどのETCカードで無料になっています。また、年会費が有料の場合でも一部条件をクリアすれば、無料になるカードも多いです。
なおETCカードには、ETCパーソナルカードというクレジットカードに紐づいていないカードがあります。
ETCを使うメリットとして、有料道路の通行料金を割引料金で利用できるという面もあるので、年会費が高いとETCを使うメリットが半減してしまいます。このため、年会費は無料か、もしくは低価格のものを選ぶのがおすすめです。
3ポイント還元率が高い
ETCカードを選ぶなら、クレジットカードのポイント還元率が高いものがおすすめです。
ETCカードで使用した分の還元されるポイントはカード会社によって違いがあります。ETC利用分のポイントがどれくらい還元されるのかも、きちんとチェックしておきましょう。
4特典が豊富
クレジットカードの特典が豊富なものを選ぶと便利です。
例えば、空港を利用するならラウンジ利用ができるものや、よく行くお店の優待があるものなど、クレジットカード会社によって特色があるので、自分にあった特典があるかどうかも確認すると良いでしょう。
ETCカードは全てETC2.0に対応している?
結論から言うと、全てのETCカードはETC2.0でも使えます。カードを作り直す必要はありません。ですが、車載器は専用のものが必要になるので注意が必要です。ここでは、ETC2.0についてわかりやすく解説していきます。
ETC2.0って?
ETC2.0は、渋滞予測をして迂回路を提案してくれたり災害時に適切な誘導をしてくれたりと、ETCをもっとかしこく運用できるサービスです。
ですが、今後もっとサービスが拡充されていく予定なので、これからETCの車載器を購入しようと思っているなら、ETC2.0に対応した車載器がおすすめです。
ETC2.0対応の車載器が必要
ETC2.0のサービスを受けるには、ETCカードは従来のものを使用できます。ですが、車載器はETC2.0に対応したものが必要になります。
また、全てのサービスを利用するためには、高速大容量のDSRC通信に対応したカーナビやスマートフォンが必要です。
カーナビやスマートフォンがなくてもサービスは受けられますが、音声などによる情報提供が受けられないなど一部のサービスの利用できなくなります。
【年会費・発行手数料無料】おすすめETCカード還元率ランキング
ピックアップした7つのETCカードの中から、年会費・発行手数料無料のETCカードのみを選別。還元率ランキング順に紹介します。
この3つのETCカードは無条件でETC年会費が無料です。ETCカードに年会費を支払いたくないけど、ポイント還元率の高いカードを探している方におすすめです。
1JCB Wカード
- ポイント還元率が通常1.0%
- 保険やセキュリティが充実
- 若年層をターゲットにしているため審査が厳しくなく、学生や主婦でも作れる
2ライフカード
- ポイント還元率は通常0.5%・誕生月3倍・入会から1年間1.5倍
- 最短3営業日でカード発行
- 安心の保障サポートがある
3エポスカード
- ポイント還元率が通常0.5%
- 優待店舗が10,000以上
- 海外旅行保険が自動付帯
まとめ
ETCカードは使用する頻度が低くても、持っておくと便利です。料金所をスムーズに通過できるだけでなく、使用する日時によっては通行料金が割引になります。年会費が無料のものなら、使用頻度が低くても損をしません。
なお、ETCカード選びには4つのポイントがあります。
- クレカに紐づいたETCカードが便利
- 年会費や発行手数料が無料または低価格
- ポイント還元率が高い
- 特典が豊富
自分にあったETCカードを選んで、快適なドライブや旅行を楽しみましょう。