
普段から車に乗っていて「ETCカードを作っておきたい」と考えた時に「どうやって作るのか分からない」という人も多いのではないでしょうか?
ETCカードの作り方には3つの方法がありますが、それぞれの方法が利用できる人とできない人があり、また知っておきたい注意事項もあります。
この記事では、ETCカードの作り方とあわせて、それぞれの作成方法の注意点についても紹介していきます。
目次
ETCカードの作り方は3種類!自分にあった方法を選ぼう
ETCカードには、下記のような3つの作り方があります。
- 新規クレジットカード作成時に同時発行する
- 既存のクレジットカードの追加カードとして発行する
- ETCパーソナルカードのみ作成する
クレジットカードを新しく作るときに、ETCカードも同時に申し込んでおくことで、後で追加で作る手間がかかりません。また、すでに持っているクレジットカードにETCカードだけを追加発行する方法もあります。
一般的には、以上の2つの方法で作るケースが多いですが、それ以外にも「ETCパーソナルカード」を作るという方法もあります。
どの作り方を選ぶのかは、人それぞれの都合によって違うため、自分にあった方法を選んで下さい。
【ETCカードの作り方①】新規カード作成時に同時発行する
最初に紹介するのは、新規でクレジットカードを発行する時に、同時にETCカードも発行するという方法です。
以前から使っているクレジットカードでETCカードを作れない場合や、そもそもまだクレジットカードを持っていない場合はこの方法がおすすめです。
ただし、新たにカードを作るため、審査がある事を忘れないようにしましょう。
カードの特典や年会費など、自分が普段から利用するのにメリットがあるカードを選んで下さい。
作成手順を紹介
それでは、新規カード発行時にETCカードも申し込む場合の作成手順の例を紹介しておきます。
- 作りたいクレジットカードの新規申し込みをする
- ETCカードの「同時申し込み」などのオプションを選択する
- 申し込みが終わったらの審査が始まる
- 審査に通過した場合は、クレジットカードとETCカードが発行されて自宅に届く
カード会社によっては、クレジットカードとETCカードが別々に届く場合もあるので、注意して確認しましょう。
【ETCカードの作り方②】追加カードとして発行する
次に、以前から使っているクレジットカードで、ETCカードだけを後から発行する方法について紹介します。追加発行だけなら基本的に審査が無いカードが多いですが、中には途上与信などの審査を行っている場合があります。
ただし、クレジットカードの中にはETCカードが付帯していないものもあるため、所有しているカードでETCカードが作れるのか事前に確認しておく必要があります。
作成手順を紹介
ETCカードだけを追加発行する手順は下記の通りです。
- ETCカードを申し込む
- 申し込み後に審査がある場合は審査に入る
- ETCカードが発行されて自宅に届く
発行時に手数料や年会費がかかる場合があるため、費用についても事前に確認が必要です。
【ETCカードの作り方③】ETCパーソナルカードを作成する
最後に、ETCパーソナルカードの作り方について解説していきます。ETCパーソナルカードとは、審査なしで作れるETCカードで、有料道路の支払いにしか使用できません。
また通行料金は、指定した金融機関口座からの引き落としとなります。
ETCパーソナルカードの注意点
ETCパーソナルカードには事前に審査は無いものの、その代わりに「デポジット」という仕組みが採用されています。
つまり、事前にデポジット(保証金)を預けておくことで、審査なしでも使えるようになっているのです。
事前に預ける必要があるデポジットは、有料道路の月平均利用額(5,000円単位で切り上げ)を申告し、その金額の4倍となります。
ただし、最低デポジット額は20,000円のため、最低でも20,000円を事前に預けておく必要があります。
さらに、年会費として1,257円(税込)がかかります。
作成手順を紹介
ETCパーソナルカードの作成手順は下記の通りです。
- 利用申込書を作成する(A4用紙が印刷できるプリンターが必要)
- 作成した申込用紙をETCパーソナル事務局まで郵送
- 事務局にて申込書内容の確認ができたらデポジット払込用紙が郵送される
- 近くのコンビニでデポジットの振り込みをする
- 郵送でETCパーソナルカードが届く
ETCパーソナルカードの申し込みはWeb上で出来ないため、用紙を自宅で印刷するか、事務局に電話をして自宅に郵送してもらう必要があります。
ETCカードを作る前に!選び方のポイントを紹介
ETCカードを作るときに、新規でクレジットカードを作るという方も少なくありません。
ここでは、ETCカード付帯したクレジットカードの選び方のポイントをいくつか紹介しておきますので、ぜひ参考にしてください。
年会費で選ぶ
クレジットカードは「できれば維持費がかからない方がいい」という場合は、年会費無料で作れるカードを選ぶのがおすすめです。
今や年会費無料で作れるカードの選択肢は多いため、年会費無料で作れる上に、ETCカードの付帯もあるものを選んでください。
ポイント還元率で選ぶ
クレジットカードは「ポイント目的で作成する」という人も多いため、せっかく作るならポイント還元率が高いカードを作るのもおすすめです。
ポイント還元率は「カードと提携しているお店は高い」などカードによって条件が違うため、自分がよく使うお店などポイント還元率が高くなる方法を調べて比較しましょう。
特典で選ぶ
クレジットカードには、特定のお店で優待や割引きが受けられるものや、付帯保険が充実している、空港ラウンジが使えるなど、さまざまな特典が使えるカードもあります。
長く使い続けるなら、自分が使いやすい特典が有るカードを優先して選ぶことをおすすめします。
ETCカードのメリット
ETCカードは、高速道路の支払いに時間がかからないため通過をスムーズに行えます。
ETCカードを使用することで、そうした有料道路の通過がスムーズになるだけでなく他にもメリットがあります。
- 割引サービスを受けられる
- クレジットカードと一緒に利用で、ダブルポイントゲット
割引サービスを受けられる
ETCカードにはさまざまな割引サービスが設けられており、曜日や時間帯、利用回数によって料金が割引されます。特定期間や渋滞を避けるための迂回ルートなどを利用することで最大50%割引されます。
■ETCカードの割引サービス例
割引内容 | |
深夜割引 | 曜日・車種問わず、0時〜4時までの通行料金が最大で30%OFF |
ETC2.0割引 | ETC2.0に対応したETC車載器を搭載した車は、圏央道を走る際でも普通車の料金水準を24.6円/kmに変更(走行距離や割引適用回数に制限なし) |
休日割引 | 土日や祝日に、地方部の高速道路を利用で高速料金が最大30%OFF |
クレジットカードと一緒に利用でダブルポイントゲット
クレジットカード会社が発行するETCカードでは、有料高速道路の利用料金をクレジットカードで支払うことができ、割引を受けられるだけでなく、ポイントも貯めることができます。
また、ETCマイレージに登録しておくと、ETCカードのポイントが貯まり利用料金の割引に利用できます。
ETCカードのデメリット
クレジットカード会社が発行しているものではなく、ETCカード会社が発行しているETCカードは初期費用がかかります。
ETCカード一枚あたり1,257円(税込)の年会費が必要なこと、最低2万円以上のデポジットを預ける必要があります。
クレジットカード会社発行のETCカードでは、ETCカードの発行の際にデポジットを預ける必要がなく、年会費も無料で利用できるものが多いです。
ETCカードを利用する際の注意点
ここからは、ETCカードを受け取り実際に利用する際に注意すべき点をいくつかご紹介します。
- 有効期限を確認
- ETCカードがしっかりと刺さっている事を確認し出発する
有効期限を確認
ETCカードはカード会社によりますが、3〜5年ほどで有効期限が切れます。
基本的に自動更新で新たなカードが届くので、新しいカードが届いたタイミングで使用していたカードをハサミで切って捨てて、新たなカードを使用するようにしましょう。
ETCカードがしっかりと刺さっている事を確認し出発する
ETCカードは精算所をスムーズに通過できますが、ETCレーンのバーが開かず通過できない場合もあります。
ETCレーンを搭載していない車がETCレーンに進入してしまったことによる場合もあります。
仮に入り口でバーが開かなかったとして後ろからきた車との衝突が危険なので、車を後退させてはいけません。
ETCカードの作成におすすめのクレジットカード5選
JCB CARD W
- 39歳以下で入会すると年会費永年無料
- パートナー店を利用するとポイント最大21倍
- モバイル即時入会サービスなら最短5分で発行
- 大切な情報はすべて裏面に記載
JCB CARD Wは、18歳以上39歳以下という申し込み制限はありますが、入会後はクレジットカード、ETCカードともに年会費が永年無料のクレジットカードです。
また、ポイント還元率の高さが魅力で、通常でもポイント2倍、パートナー店を利用すると最大21倍という高さです。
例えば、Amazon、セブンイレブンで4倍、スターバックスで11倍※のポイントが付与されます。
最短5分で審査が完了するため、手元にカードが届く前に、すぐにネットショッピングや店頭などで利用できるというメリットがあります。
年会費(税込) | 39歳までの入会で40歳以降も年会費無料 |
---|---|
国際ブランド | JCB |
ポイントの種類 | Oki Dokiポイント |
基本還元率 | 1.0%~5.5% |
ETC発行手数料(税込) | 無料 |
ETC年会費(税込) | 無料 |
申し込み条件 | 18歳以上39歳以下で、本人または配偶者に安定継続収入がある人、または高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の人 |
出典:JCB CARD W公式サイト
※スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージの場合
三菱UFJカード VIASOカード
- 年会費はクレジットカードもETCカードも条件なしで永年無料
- 最短で翌営業日に発行可能
- 面倒な手続きなしでポイントをオートキャッシュバック
- ETC利用でポイント2倍
三菱UFJカード VIASOカードは、条件なしでクレジットカードもETCカードも年会費が永年無料になるクレジットカードです。
申し込み手続きは約10分程度で終わり、早ければ翌営業日に発行されるため、申し込みから3日~1週間程度で手元に届きます。
またVIASOカードは、ショッピングの利用代金1,000円で5ポイントたまりますが、たまったポイントは面倒な手続きなしにオートキャッシュバックされます。
さらに、ETCの利用や携帯電話※1、インターネット※2の利用でポイントが2倍になるというメリットもあります。
年会費(税込) | 永年無料 |
---|---|
国際ブランド | Mastercard |
ポイントの種類 | VIASOポイントプログラム |
基本還元率 | 0.5% |
ETC発行手数料(税込) | 1,100円 |
ETC年会費(税込) | 無料 |
申し込み条件 | 18歳以上で本人または配偶者に安定した収入のある人、または18歳以上で学生の人(高校生を除く) |
出典:三菱UFJカード VIASOカード公式サイト
※1:NTTドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイルz
※2:Yahoo! BB、OCN、au one net、BIGLOBE、ODN、So-net
三井住友カード(NL)
- クレジットカードの年会費は永年無料
- カード番号や有効期限などの印字が無いナンバーレスカード
- 対象のコンビニや飲食店で「タッチ決済」で支払うと最大5%ポイント還元
- 最短5分でカード番号が表示されるのですぐにネットなどで買物ができる
三井住友カード(NL)は、クレジットカードの年会費は永年無料、ETCカードは、1年に1度でも利用すれば無料になるカードです。
カード番号も有効期限などもカードに印刷されないナンバーレスカードなため、他人に盗み見されず安心して利用できます。
また、セブンイレブンやローソンといった大手コンビニ2社などやマクドナルドなどの飲食店でタッチ決済で支払うと、最大5%のポイントが還元されます。
さらに「家族ポイント」サービスに登録し、対象の店舗でのカード払いをすると、通常のポイント分に加えて家族1人あたり+1%ポイント、最大5%が還元されます。
年会費(税込) | 永年無料 |
---|---|
国際ブランド | Visa、Mastercard |
ポイントの種類 | Vポイント |
基本還元率 | 0.5%~5.0% |
ETC発行手数料(税込) | 無料 |
ETC年会費(税込) | 無料 ※前年度に一度もETC利用がない場合は年会費550円 |
申し込み条件 | 満18歳以上の人(高校生は除く) |
出典:三井住友カード(NL)
三井住友カード
- インターネット入会で初年度のクレジットカード年会費無料
- 対象のコンビニ・飲食店でいつもの支払いでポイント最大5%還元
- 対象のお店を最大3つ選んで登録するとポイント+0.5%還元
- 年間100万円までのショッピング補償が付帯
三井住友カードは、インターネット入会で初年度は年会費無料、ETCカードは一年に一度でも利用していると年会費無料のクレジットカードです。
また、セブンイレブンやローソンといった大手コンビニ2社などや、飲食店でのいつものカード払いで、ポイントが最大5%還元されます。
さらに三井住友カード(NL)と同様に、「家族ポイント」サービスに登録し、対象の店舗でのカード払いをすると、家族1人あたり+1%ポイントが還元されます。
クレジット決済して購入した商品がすぐに壊れたり、盗まれたりしたときに利用できるので、特に海外で買い物をするときに付帯していると安心です。
年会費(税込) | 1,375円(税込) ※インターネット入会で初年度年会費無料 |
---|---|
国際ブランド | Visa、Mastercard |
ポイントの種類 | Vポイント |
基本還元率 | 0.5%~2.5% |
ETC発行手数料(税込) | 無料 |
ETC年会費(税込) | 無料 ※前年度に一度もETC利用がない場合は年会費550円 |
申し込み条件 | 満18歳以上の人(高校生は除く) |
出典:三井住友カード
ライフカード
- クレジットカードは年会費が永年無料、ETCカードは初年度無料(翌年も条件に該当すれば無料)
- 入会後1年間はポイント1.5倍
- 会員限定ショッピングモールサイト「L-Mall」の利用でポイント最大25倍
- オンライン申し込みで最短2営業日でカード発行
ライフカードはクレジットカードの年会費が永年無料、ETCカードは初年度無料、条件に該当すれば翌年も無料となるカードです。
入会後1年間はポイント還元率が1.5倍となるほか、会員限定のショッピングサイト「L-Mall」利用で最大25倍となります。
また、オンラインで申し込めば最短当日に審査結果がわかり、最短2営業日でカードが発行されるため、早くカードを届けて欲しいという人にもおすすめです。
年会費(税込) | 永年無料 |
---|---|
国際ブランド | JCB、Mastercard、VISA |
ポイントの種類 | サンクスポイント |
基本還元率 | 0.5% |
ETC発行手数料(税込) | 無料 |
ETC年会費(税込) | 初年度無料・次年度以降 1,100円 ※ただし下記の場合は翌年も年会費無料
|
申し込み条件 | 日本国内に居住している18歳以上(高校生を除く)で、電話連絡可能な人 |
出典:ライフカード
ETCカード作成後に準備すること
ETCカードの作成が終わったら、次に自分の車でETCカードを使うための準備をする必要があります。
今までもすでに使っていた人であれば準備は不要ですが、はじめて自家用車でETCカードを使用する場合は以下の準備が必要です。
- ETC車載器を用意する
- ETC車載器を登録店でセットアップしてもらう
- ETCカードの動作確認
まずは、ETC車載器を購入する必要があります。ETC車載器はカー用品店、カーディーラーなどで購入できます。
またETC車載器は「購入すれば終わり」ではなく、自宅の車両の情報をETC車載器に登録するセットアップ作業が必要となります。セットアップ作業は自分ではできないため、登録店に依頼してセットアップする必要があります。
最後に、作成したETCカードを差し込んで、動作確認をしましょう。
車のエンジンをかけて車載器の電源が入っていることを確認したら、ETCカードを挿入します。スタンバイインジケータが点灯し、音声案内で「利用可能」などと通知されたら動作確認は終わりです。
よくある質問
まとめ
ETCカードの作り方は3種類の方法がありますが、すでに所有しているクレジットカードにETCカードが付帯していない場合は、新規でETCカードが付帯したカードを発行する必要があります。
新規でクレジットカードを作るなら、ETCカードの年会費だけでなく、特典や保険、ポイント還元率など、普段の生活でお得に使えるものを選ぶことをおすすめします。
ただし新規でクレジットカードを作成する時には必ず審査があります。他社で支払い延滞をしていると審査落ちの可能性があるため、注意が必要です。