
「FXを始めたいけど、どの通貨ペアを選んでいいかわからない」「できるだけ手堅く難易度が低い通貨ペアを選びたい」と考えるFX初心者は多いでしょう。通貨ペアは数十種類あるので、FXを始めたばかりでは選ぶのは難しいですよね。
そこで今回は、FX初心者におすすめの通貨ペア3選を紹介します。なぜその通貨ペアが初心者に向いているのか、選び方、種類も解説し、最後に初心者におすすめのFX取引所も紹介しています。ぜひ参考にしてください。
FX初心者におすすめの通貨ペア3選
初心者におすすめの通貨ペアを3つ紹介します。はじめは日本で馴染みのある「円」を組み合わせた方が分かりやすいので、3ペアとも円の通貨ペアを選んでいます。
米ドル/円
- 日本円との組み合わせて最も安定した通貨ペア
- スプレッドが狭い
- 1日に数銭〜1円前後動く
米ドル(USD)は「世界の基軸通貨」ともいわれており、為替市場では中心的な存在です。「米ドル/円」も日本円との組み合わせる通貨ペアで最もメジャーなものとなっています。
国際決済銀行(BIS)が発表しているデータでは、「米ドル/円」の取引量は世界第2位の通貨ペアで、安定しているのが特徴です。
ほとんどのFX口座で、米ドル/円のスプレッドは0.2銭となっているので、コストもかかりません。アメリカの情報は日本でもリアルタイムで入手できるので、非常に取引しやすいでしょう。
ユーロ/円
- 規則的な動きが多いため予想をしやすい
- トレンドがでやすい
- 円の組み合わせで3番目に取引量が多い※
ユーロ(EUR)は、EU(欧州連合)の19ヶ国と非EU加盟国6ヶ国で使用されている通貨で、為替市場では米ドルの次に取引量の多い通貨です。
一般社団法人金融先物取引業協会「店頭FX月次速報」2022年2月データを参考にすると、「ユーロ/円」の通貨ペアは円との組み合わせでは3番目に取引量の多い通貨ペア※となります。
また規則性のある推移をするため、「ドル/円」に比べると予想をしやすいのもメリットでしょう。スプレッドも狭く設定されており、大半のFX会社では0.5銭で取引ができます。
ポンド/円
- ボラティリティ大きいため利益が出しやすい
- 円の組み合わせで2番目に取引量が多い
- 短期売買に向いている
国際決済銀行(BIS)が発表しているデータによると、ポンド(GBP)は世界で4番目に取引量の多い通貨で、円との組み合わせでは2番目に取引量が多い通貨ペア※です。
ボラティリティの高さが魅力で、値幅の変動率が高いためハイリターンを狙えるのが特徴です。
大きな利益を出せる反面、予想と反対に動いた場合には大きな損失を出してしまう可能性があります。完全初心者にはあまりおすすめできませんが、FXに少し慣れてきた頃に、少額から始めてみるのがおすすめの通貨ペアです。
出典:一般社団法人金融先物取引業協会「店頭FX月次速報」2022年2月データ
FXの通貨の種類と用語
FX通貨は、以下のような用語を使用して分類されることが多いです。FXを始めたら度々耳にする言葉なので、この機会に覚えておくとよいでしょう。
- メジャー通貨とマイナー通貨
- 基軸通貨と決済通貨
- ストレート通貨とクロス通貨
メジャー通貨とマイナー通貨とは
通貨ペアには大きく分けてメジャー通貨とマイナー通貨の2種類があります。初心者は安定しているメジャー通貨を選ぶほうがよいでしょう。
メジャー通貨とマイナー通貨のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メジャー通貨 | マイナー通貨 | |
通貨 |
|
など |
メリット |
|
|
デメリット | 流動性が高いため動きにくい | 取引量が少なく流動性が低い |
基軸通貨と決済通貨とは
『基軸通貨』とは、通貨ペアの左側に記載されている通貨のこと、『決済通貨』は右側に記載されている通貨のことを指します。
例えば「USD/JPY(米ドル/日本円)」なら、USD(米ドル)が基軸通貨でJPY(日本円)が決済通貨です。
つまり「USD/JPY」の場合、売買するのは基軸通貨であるUSDで、売買した結果の損益は決済通貨であるJPYで発生する、という意味となります。
ストレート通貨とクロス通貨とは
世界の基軸通貨とも呼ばれて米ドルは、取引量や流通量が多く安定した取引に向いているといわれています。米ドルを取引に組み込んだペアを『ストレート通貨』と呼びます。
一方、米ドルが組み込まれていないペアのことを「クロス通貨」と呼びます。「ユーロ/豪ドル」「NZドル/英ポンド」などは、米ドルが入っていないので「クロス通貨」に含まれます。
FXの始め方を解説
FXの始め方は以下の方法を参考にするといいでしょう。
- 業者の比較を行う
- 業者の口座開設を行う
- 業者の口座に入金する
- 希望する通貨ペアを購入する
- 必要なタイミングで売却する
始める際はどの業者を利用するのか、しっかり考えていかなければなりません。何も考えずに業者選びをしていると失敗する恐れがあります。安心して利用するためにも、業者間の比較をしっかり行っていくための対策が必要です。
1業者の比較を行う
業者の比較を行い、どの部分が優れているのか確認しておきましょう。確認すべき項目は多数ありますが、できる限り以下の項目を見て判断していくのが望ましいでしょう。
- スプレッド
- 取引数量の最低値
- キャンペーンの有無
取引しやすい環境をどれだけ作っているかによって、安心して取引できる状況が作られるか変化します。
また、取引しやすい環境の中にはスプレッドなど、取引時に発生している手数料も関係しています。数字の比較もしっかり行いましょう。
2業者の口座開設を行う
1つの業者に限定して、業者の口座開設を済ませおておきましょう。口座開設は必要な情報を入力し、送信するだけでほぼ完了します。
後は必要な書類を送付し、業者側の確認作業が完了すれば問題なく口座が手に入ります。
3業者の口座に入金する
業者の口座に入金手続きを実施します。入金しなければFXの取引ができないため、必要な金銭を入金しておきましょう。
証拠金が多くなる場合、必要とされる金額をしっかり入金しなければ取引できなくなります。
4希望する通貨ペアを購入する
希望する通貨ペアを購入します。通貨ペアは自分が気に入っているものを購入しても構いませんが、それ以外に以下の項目を重視して選ぶ方法があります。
- 通貨の変動が激しいもの
- スワップポイントが高いもの
- 方向性がわかりやすいもの
利益を出す方向性であれば変動の激しい通貨ペアを狙ったほうが無難です。
安定したレートを狙うのであれば、スワップポイントがどれだけ受け取れるかしっかり見ておきましょう。
5必要なタイミングで売却する
ある程度のタイミングで売却手続きを実施します。売却することにより、ポジションを失う代わりに差額の金額を受け取れるようになります。
差額がプラスであれば利益を得られるようになり、マイナスであればその分お金を失っている状況になります。
FX初心者必見!通貨ペアの選び方
FX初心者が通貨ペアを選ぶ際には、以下の3点に着目してみましょう。
- 取引量が多く安定している通貨ペアを選ぶ
- スプレッドが狭い通貨ペアを選ぶ
- 慣れてきたら変動幅がある通貨ペアを選ぶ
取引量が多く安定している通貨ペアを選ぶ
FXを始めたばかりの初心者は、取引量が多く安定している通貨ペアを選ぶことから始めましょう。世界で取引量の多い通貨ペアは以下のようになっています。
1位 | 米ドル/ユーロ(USD/EUR) |
2位 | 米ドル/日本円(USD/JPY) |
3位 | 米ドル/英ポンド(USD/GBP) |
4位 | 米ドル/豪ドル(USD/AUD) |
5位 | 米ドル/カナダドル(USD/CAD) |
6位 | 米ドル/人民元(USD/CNY) |
7位 | 米ドル/スイスフラン(USD/CHF) |
8位 | 米ドル/香港ドル(USD/HKD) |
9位 | ユーロ/英ポンド(EUR/GBP) |
10位 | 米ドル/ウォン(USD/KRW) |
出典:Triennial Central Bank Survey – Foreign exchange turnover in April 2019 ※2019年4月
上表は、国際決済銀行(BIS)が3年ごとに行っている調査です。これらの通貨ペアを選べば安定した取引ができるので、大きな損失を出す可能性は少ないでしょう。
最新の2019年のデータですが、10位中9つの通貨ペアに米ドルが入っています。これが「ストレート通貨」と呼ばれる理由で、いかに安定した通貨であるかが分かるでしょう。
スプレッドが狭い通貨ペアを選ぶ
スプレッドの狭さにも着目して選ぶと利益を出しやすいです。
スプレッドは変動性であり、一定ではありません。通貨ペアの種類やFX業者によっても異なりますが、利益を出すためにはできるだけスプレッドが狭いものを選ぶのがおすすめです。
基本的には流動性が高いものはスプレッドが狭くなる傾向にあるので、メジャー通貨を選ぶほうが良いでしょう。
慣れてきたら変動幅がある通貨ペアを選ぶ
FXに少し慣れてきたら変動幅がある通貨ペアを選ぶのもおすすめです。「ユーロ/米ドル」や「米ドル/日本円」などの取引量の高い通貨は安定していますが、動きがなめらかのためロットの数を上げないと大きく稼げません。
ただし損失も大きくなる傾向があるので、レバレッジは低くし、大きな額で取引しないようにするのがおすすめです。
初心者におすすめのFX会社5選
GMOクリック証券
- 業界最低水準の取引コスト※1
- FX取引高が10年連続で国内1位※2
- PC・スマホどちらも充実した取引ツール
GMOクリック証券は、東証一部上場企業であるGMOが運営するFX口座です。GMOクリック証券の「FXネオ」は業界最低水準の取引コストを誇っており、FX取引高では10年連続国内No.1※2に輝いています。
サポートは電話・メールともに24時間問い合わせ可能なので、迷うことなく進められます。
通貨ペア数 | 20通貨ペア |
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取引手数料 | 無料 |
基準スプレッド | ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.5銭 ポンド/円:1.0銭 ※原則固定 |
最小取引単位 | 10,000通貨 ※例外の通貨ペアもあり |
デモ取引 | 可能 |
レバレッジ | 最大25倍 |
※1 公式サイトより
※2 GMOクリック証券:2021年もFX取引高が世界第1位に -PRTIMES
出典:GMOクリック証券
DMM FX
- FX口座開設は80万口座以上※1
- 取引まで最短で1時間
- 電話、メール、LINEで問い合わせが可能
DMM FXは、DMM Bitcoinや動画配信サービスなどを運営するDMMグループが提供しているFX口座です。大手運営のため安心感も高く、口座開設数は80万口座以上※1となっています。
出金手数料やロスカット手数料など各種手数料はすべて無料。余計なコストをかけずに取引したい人にもぴったりでしょう。
通貨ペア数 | 21通貨ペア |
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取引手数料 | 無料 |
基準スプレッド | ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.5銭 ポンド/円:1.0銭 ※原則固定 |
最小取引単位 | 10,000通貨 |
デモ取引 | 可能 |
レバレッジ | 最大25倍 |
※1 2020年8月31日時点。DMM FXと外為ジャパンFXを合算した数値
※2 電話受付時間:【冬時間】月曜日 07時00分〜土曜日 06時50分【夏時間】月曜日 07時00分〜土曜日 05時50分
出典:DMM FX
LINE FX
- 充実のサポート体制
- 経済指標や急変動などの通知をLINEで通受け取れる
- 最小取引単位が1,000通貨単位から
LINE FXは、コミュニケーションアプリLINEやLINE証券などを提供するLINEグループが運営するFX口座です。すでにLINE証券口座を開設済みなら、最短1分でFX口座開設手続きができるスピーディさが魅力となります。
また最小取引単位は1,000通貨単位からなので、少額から取引をはじめたい初心者にもおすすめです。
通貨ペア数 | 23通貨ペア |
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取引手数料 | 無料 |
基準スプレッド | ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.5銭 ポンド/円:1.0銭 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
デモ取引 | 不可 |
レバレッジ | 最大25倍 |
出典:LINE FX
外為どっとコム
- 多くの手数料が0円でコスパが高い
- レポートやニュースなど情報量が豊富にある
- 2022年「ネット証券・FX会社の年間ランキング」でFX会社比較総合1位※1
外為どっとコムは、みんかぶで行われた「2022年ネット証券・FX会社の年間ランキング」のFX会社比較部門で、人気1位、取引ツール1位、取引ツール1位、総合1位に輝いた実績のあるFX口座※1です。
今までFX一筋で運営をしており、FXに関する情報発信も他社と比べて充実しているのが特徴となります。
通貨ペア数 | 30通貨ペア |
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取引手数料 | 無料 |
基準スプレッド | ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.5銭 ポンド/円:1.0銭 ※原則固定(例外あり) |
最小取引単位 | 1,000通貨 ※例外の通貨ペアもあり |
デモ取引 | 可能 |
レバレッジ | 最大25倍(個人の場合) |
※1 2022年 ネット証券・FX会社の年間ランキングを発表 -MINKABU
出典:外為どっとコム
外貨ex byGMO
- どれだけ取引しても取引手数料が無料
- 業界最狭水準スプレッド※1
- FXレポートや著名人のオンラインセミナーなどが充実
外貨ex byGMOは、GMOインターネットグループが運営するFX口座です。24時間即時入金、手数料無料、24時間サポートなどトレーダーが取引しやすいよう業界最高水準の取引条件※を提供しています。
デモ口座もあるので、スマホ・PCで本番さながらの体験が可能。初心者はまず、デモ口座で取引の練習をするのもおすすめです。
通貨ペア数 | 24通貨ペア |
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取引手数料 | 無料 |
基準スプレッド | ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.5銭 ポンド/円:1.0銭 ※原則固定 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
デモ取引 | 可能 |
レバレッジ | 最大25倍 |
※1 公式サイトより
出典:外貨ex byGMO
よくある質問
まとめ
今回は、FXにおすすめの通貨ペア3選と通貨ペアの選び方・種類を解説し、おすすめのFX口座を紹介しました。FXをこれから始める人には、まず安定して値動きの小さい「ドル/円」「ユーロ/円」での取引がおすすめです。
スプレッドが狭く、手数料が安いFX口座を選ぶことで無駄なコストをかけずに利益をあげられます。取引に慣れてきたら、「ポンド/円」にチャレンジするのもよいでしょう。