
「生命保険って必ず加入すべきなの?」と生命保険の必要性について疑問に思う方もいるでしょう。生命保険には役割があり、それらを上手く活用できそうな人は加入しておくべきだといえます。
一方で、公益財団法人 生命保険文化センター「生命保険(個人年金保険を含む)の加入状況」によると、70代を超えると半数を切る年代がありますが、概ね各年代の半数以上が生命保険に加入していることが分かります。
生命保険の世帯加入率 | |
29歳以下 | 57.7% |
30〜34歳 | 63.9% |
35〜39歳 | 63.8% |
40〜44歳 | 60.0% |
45〜49歳 | 55.4% |
50〜54歳 | 55.1% |
55〜59歳 | 57.8% |
60〜64歳 | 52.8% |
65〜69歳 | 55.1% |
70〜74歳 | 48.4% |
75〜79歳 | 52.2% |
80〜84歳 | 55.6% |
85〜89歳 | 42.2% |
90歳以上 | 34.8% |
では、結局自分は生命保険が必要なのかどうか、疑問に思う方や詳しく知りたい方も多いと思います。
そこで今回は、生命保険の必要性と、加入が必要な人の特徴について解説します。
目次
生命保険の必要性|特徴と役割
「生命保険」に加入すると、あらゆるリスクにおいてお金が必要になった場合に備えておけます。
また「収入がない状態で生きるリスク」として老後に備えたり、「学費を準備できないリスク」として教育資金に備えたりする保険も含まれます。
生命保険の役割
生命保険で備えられるリスクは、3つに分類できます。
- 万が一に備える
- 病気やケガに備える
- 将来に備える
万が一に備える
生命保険は、死亡や高度障害状態など「万が一」のリスクに備えておく役割を持ちます。
万が一の際に、葬儀費用や遺された家族の生活費に備える保険が「死亡保険」です。人は病気だけでなく、交通事故や事件などによって急に死亡してしまうケースもゼロではありません。
病気やケガに備える
生命保険は、病気やケガのリスクに備えておく役割も持っています。病気やケガをした場合には、以下の費用が必要です。
- 入院費・治療費
- 働けない間の生活費・教育費
- 治療中の交通費
これらのリスクには、医療保険やがん保険、収入保障保険などで備えておけます。
将来に備える
人は、ケガや病気をせず元気に暮らしていても、いつか働けなくなる時を迎えます。
その理由として、少子高齢化に伴い年金受給額が減少していることが挙げられます。日本年金機構によると、年金の年金受給額は以下のとおりです。※
国民年金 | 65,075円 |
---|---|
厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額) | 220,496円 |
今後は、ここからさらに減額し受給開始も65歳より遅くなると予想できます。また老後資金以外に、「教育資金」「住宅資金」が人生の3大支出についても個人で準備しておくのがおすすめです。
参考:日本年金機構
生命保険が不要と言われる4つの理由
生命保険に加入すればさまざまなリスクに備えられますが、「必要ない」と感じている人も多いのが事実です。ここでは生命保険が不要だと言われている理由を、4つに分けて解説します。
- 公的保障が充実している
- 貯蓄があれば足りる
- 保険金をもらう確率は少ない
- 保険料は割高
1.公的保障が充実している
生命保険が不要だと言われている一番の理由としては、国の公的保障が充実している点にあります。日本には年金制度や医療保険制度などがあり、さまざまなリスクにおいてサポートを受けられます。
死亡時の公的保障
たとえば自分の配偶者が死亡した場合、以下の保障を受けられます。
自営業・フリーランスの場合 | 遺族基礎年金 |
---|---|
会社員の場合 | 遺族厚生年金 |
遺族年金は死亡した家族が本来もらう予定だった老齢基礎年金を、家族が代わりに受給できる制度のひとつです。
一方で遺族厚生年金は、18歳以下の子どもがいない家庭でも受け取れます。その他にも、自営業者であれば死亡一時金や寡婦年金、会社員であれば中高齢寡婦加算などを条件によって受給可能です。
病気・ケガの際の公的保障
病気やケガになった際には、公的医療保険を利用できます。公的医療保険とは、一般に病院でかかる費用の7割を負担してもらえる制度のことです。自営業・フリーランスなら国民健康保険、会社員なら健康保険に加入しています。
もしボーナスを含めて計算した平均報酬月額26万円以下の会社員であれば、高額医療制度によって自己負担額を6万円程度に抑えられます。
さらに会社員の場合は、病気やケガで働けなくなった際に平均報酬月額の3分の2を傷病手当金として受け取れます。もちろん、この保障だけで全ての費用をカバーできるわけではありません。
2.貯蓄があれば足りる
公的保障でカバーできない部分を貯金で補えるなら、生命保険は必要ないと考える人もいます。たとえば病気やケガをした際に、公的医療保険の対象外となる費用は以下のものが挙げられます。
- 入院中のベット差額代や食事代
- 治療中の生活費・教育費
- 通院に使う車のガソリン代 など
これらを自分の貯金で負担しても、今後の生活に支障をきたす可能性が低いと判断できる場合は、生命保険へ加入する必要は少ないでしょう。
またフリーランスであれば公的保障が受けられない部分も多いので、それ以上の貯蓄をしておく必要があります。
3.保険金をもらう確率は少ない
生命保険に加入していても、保険金を受け取れる確率は低いといえます。生命保険文化センターによると、40代男性の死亡する確率は約1万人に1人です。※1
また厚生労働省の「平成29年患者調査」によると、人口10万に対しての入院者の総数は1,312.6人で割合にすると約1.3%です。※2
生命保険に加入していても、実際に死亡したり病気やケガで入院するリスクは統計上かなり低いので、もったいないと感じても仕方ないでしょう。
特に掛け捨て保険は、返戻金を受け取らないまま保険期間が終了してしまうケースも少なくありません。
4.保険料は割高
生命保険の保険料は、保険会社の運営費にかかる費用も含まれています。保険料は純保険料と付加保険料に分類され、保障に充てられているのは純保険料です。
付加保険料の割合が大きいほど、運営上の手数料に取られていることになります。
個人年金保険など老後資金の貯蓄を目的とした保険も、死亡時の保障も兼ね備えているため、割高だと感じる人も多いです。変額保険や外貨建ての個人年金保険であれば、運用にかかる費用も負担することになります。
生命保険が必要な人
生命保険が必要な人は、以下の2点のいずれかに当てはまる人だと言えます
- 自分の貯蓄だけでは不安な人
- 家庭がある人
自分の貯蓄だけでは不安な人
万が一の際や病気やケガになった際に自分の貯蓄だけで補えない人は、生命保険へ加入しておくべきだといえます。会社員で安定した収入があったとしても、いつ職を失うか分かりません。
今の貯蓄状況をよく把握し、少しでも不安が残る場合は必ず生命保険に加入しておきましょう。
家庭がある人
生命保険は、自分だけでなく生活を共にする家族を守るものでもあります。配偶者や子どもがいるなら、万が一に備えて死亡保険に加入しておきましょう。
以下に遺族年金の受給額をまとめます。
遺族基礎年金 | 780,900円+子の加算額 1人目および2人目の子の加算額:各224,700円 3人目以降の子の加算額:各74,900円 |
---|---|
遺族厚生年金 | 老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3 ※他条件あり |
もし会社員で賞与を含めた標準報酬月額が25万円、18歳未満の子どもが1人であれば、受給される遺族厚生年金は遺族基礎年金と合わせて140万円程度です。
月々の受給額は11万円程度と、教育資金を貯蓄するには十分ではありません。そのため、子どもを持つ家庭の場合は、死亡保険への加入は必須だといえます。
生命保険が不要な人
生命保険が不要な人は、生活を共にする家族がおらず一人暮らしの人です。
ただし、働けない期間が長くなるリスクに備えて、掛け捨ての安い医療保険には加入しておくと安心です。
生命保険に加入するメリット・デメリット
生命保険に加入するメリットとデメリットについて紹介します。生命保険はメリットも大きいですが、デメリットも少なからずあります。デメリットをしっかり把握して、後悔のない保険選びをしましょう。
メリット
生命保険に加入するメリットは、2つあります。
- 思わぬリスクに備えられる
- 節税対策になる
生命保険最大のメリットは、思わぬリスクに備えられる点にあります。
保険料控除には一般生命保険料控除、介護医療保険料控除、個人年金保険料控除の3つがあり、所得税や住民税を減らすことができます。
デメリット
生命保険に加入すると、毎月の保険料支払いがあり普段の生活では負担となります。
また返戻金や満期保険金のない商品では、保険金の受け取りがない場合に損をします。
生命保険の上手な3つの活用法
生命保険は思わぬリスクに対する保障だけでなく、方法次第で上手く利用できる商品です。生命保険が不要と感じる場合にも、以下の方法で活用できないかチェックしてみてください。
- 返戻金を老後資金に充てる
- 遺産を渡したい人に渡せる
- 相続税対策に使う
1.返戻金を老後資金に充てる
老後資金を貯蓄する目的で、解約返戻金が返ってくる終身保険に加入しておく方法があります。急な出費があれば貯蓄は減りますが、保険の返戻金は急に減ることはありません。
外貨建てや変額保険に加入すれば、払込保険料以上の保険金を受け取れる可能性もあります。ただし生活を共にする家族がいなければ、保険金額は葬儀代の200~300万円程度で十分と言えるでしょう。
2.遺産を渡したい人に渡せる
生命保険は被保険者の死亡時に保険金を受け取る人を指定できるので、家族間で相続時の争いごとは少なくなるでしょう。もしも保険に加入せず預金や投資しか財産がない場合、財産分与で揉める可能性は高くなります。
相続問題は弁護士に依頼したり裁判になったりと、手間や時間のかかるトラブルです。
3.相続税対策に使う
被相続人が死亡すると、不動産や預金、株式などの財産を受け継ぐ際には相続税が発生します。相続税には基礎控除などの非課税枠が設定されていますが、枠を超えた際は生命保険の非課税枠を活用できます。
500万円×法定相続人の人数
たとえば父親が死亡し、法定相続人(民法上相続人としての権利がある人)が母と子1人であれば500×2=1,000万円までが非課税対象です。
生命保険の加入前に必ずすること
生命医療保険の加入前にはまず、保険相談窓口に相談しましょう。保険相談窓口では、生命保険を検討する際に、お金のプロであるファイナンシャル・プランナーが無料で保険の相談乗ってくれます。
生命保険は、死亡・病気・ケガなど、あらゆるリスクにおいてお金が必要になった場合に備えてることができます。
保険相談窓口を利用するメリット
保険窓口を利用するメリットは主に以下の6つがあります。
- プロから専門的なアドバイスがもらえる
- 各会社の保険を比較してもらえる
- 申し込み手続きから契約後のサポートまで充実
- 何回でも無料で相談可能
- 全国に750以上の店舗数
- オンライン相談も可能
保険相談窓口の選び方
保険相談窓口を選ぶ際は以下のポイントをチェックしておくと良いでしょう。
- 専門性の高い相談員であるか
- 取り扱い保険会社数が多いか
- 自分のエリアに対応しているか
- アフターフォローが充実しているか
- オンライン相談が可能か
おすすめ保険相談窓口3選|生命保険の加入に迷ったら
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取り扱い保険商品
34社
受付時間
10時~20時(GW・夏季休業・年末年始以外)
店舗数
無し(訪問型)
キッズルーム
無し
オンライン面談
可能(一部地域)
保険市場
保険市場の期間限定キャンペーン
保険市場では、現在4つのキャンペーンが実施されています。それぞれ締切日が異なるので注意してください。
保険の種類
キャンペーン内容
締切日
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2022年9月30日
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2022年6月30日
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2022年6月30日
自動車保険
バイク保険
アクサダイレクトの対象保険商品を新規ご成約の方全員に「デジタルクーポン(無料引換券)」を1つプレゼント。さらに新規ご成約の方から抽選で「ドライブレコーダー」をプレゼント。
2022年7月31日
出典:公式サイトより
取り扱い保険商品
91社
受付時間
9時~21時(年末年始以外)
店舗数
714店舗
キッズルーム
有り
オンライン面談
可能
よくある質問
まとめ
今回は生命保険の必要性について解説しました。貯蓄に不安がある人や生活を共にする家族がいる人は、生命保険へ加入しておくのがおすすめです
返戻金を活用して貯蓄に充てたり、節税対策にできたりと上手く活用することも可能です。