
OpenSeaは、世界の中でもトップを争うNFTマーケットプレイスです。
株式会社グローバルインフォメーションの市場調査によると、NFT市場は2022年の30億米ドルから2027年までに136億米ドルに達するといわれており成長が著しい分野とされています。※
NFTの取引ができることで有名なOpenSeaですが、始めるための手順や利用方法がわからない人も多くいるでしょう。
ここでは、OpenSeaを始めるための手順や利用方法、ガス代・出品方法について解説します。
※出典:NFT(非代替性トークン)の市場規模、2027年に136億米ドル到達予測・宮崎日日新聞
目次
OpenSeaとは?
OpenSeaは、さまざまな種類のNFT作品が取引できる世界の中でもトップを争う※1のNFTマーケットプレイスです。
OpenSeaのアクティブユーザー数は、2021年8月時点で月間20万人以上※2であり増加傾向にあります。さらに2022年1月には1日あたりの取引高として過去最大の2億6,100万ドル※3を記録しました。
さらに利用者が多いだけでなくイーサリアムやポリゴン、クレイトなど多数のブロックチェーンに対応しているため、NFTが流通しやすい環境にあるのです。
また、OpenSeaでは取り扱っているカテゴリも豊富です。
- 美術
- グッズ
- ドメイン名
- 音楽
- 写真撮影
- スポーツ
- トレーディングカード
- 効用
- 仮想世界
※1 公式サイトより
※2 出典:ブロックチェーン分析サイトDune AnalyticsのOpenSeaのユーザー数
※3 出典:coindeskJAPAN
誰でも簡単にNFTの出品や作成ができる
出品する際に審査などはなく、誰でも簡単にNFTの出品や作成ができます。
パソコンを使用できる環境があればNFTを作成でき、取引した作品や作成した作品などが出品可能です。
また、他のNFTマーケットプレイスでも必要となるガス代についても初回はかかるものの、2回目以降はガス代は無料になります。
OpenSeaを始めるメリット
利用するメリットとして挙げられるのは以下の4点です。それぞれ詳しく解説していきます。
- 自分だけのNFTが作成できる
- 出品手数料が無料
- ロイヤリティーを設定できる
- 日本語にも対応している
自分だけのNFTが作成できる
OpenSeaの魅力は、自分だけのNFTが簡単に作成できることです。NFTを出品して売却する場合は、専門的な知識が必要なのではと思う人もいるでしょう。
しかし、OpenSeaはパソコンが使用できる環境であればだれもがNFTクリエイターになれるのです、さらにNFTを作成する際に、作成料もかかりません。
出品手数料が無料
OpenSeaでは基本的に手数料が無料です。
ガス代と呼ばれる手数料が他のNFTマーケットプレイスでは必要になることがあるため、手数料が発生しないのはうれしいポイントといえるでしょう。
しかし、以下の場合は別途手数料がかかります。
- NFT作品を初めて出品する時
- NFT作品を初めて購入した時
- 購入した作品を外部のウォレットに移動する時
またガス代の設定は、イーサリアムチェーンの需要によって変動するため、価格を日々チェックすることも大切です。
ロイヤリティーを設定できる
OpenSeaでは、ロイヤリティーを設定できます。ロイヤリティーとは、出品したNFTが売買されるたびに出品者に一定額の報酬が入ることです。
NFTを売却した時だけでなく、さらに他の人に渡っととしても2次販売として報酬が貰える仕組みがあります。
日本語にも対応している
OpenSeaの公式サイトは基本的に英語表記ですが、1部日本語表記の欄もあるため比較的使いやすいでしょう。
画面が表示されない場合は、このページを翻訳すると書かれたボタンをクリックして日本語に切り替えるを選択することで表示されます。
OpenSeaの始め方を4STEPで解説
OpenSenの始め方は複雑ではなく、手順通りにすすめていけば簡単に作成することができます。詳しい手順は以下の通りです。
- 国内の取引所の口座を無料で開設する
- 取引所でイーサリアムを購入する
- MetaMaskのアカウントを用意する
- OpenSeaとMetaMaskを接続する
STEP1.国内の取引所の口座を無料で開設する
OpenSeaを始めるにあたり、国内の取引所の口座を開設する必要があります。なぜならば、取引を行うためには仮装通貨であるイーサリアムが必要だからです。
基本的には、ほとんどの国内仮装通貨取引所でイーサリアムが購入できます。
おすすめの国内取引所は、以下の通りです。
- Coincheck(コインチェック)
- bitFlyer(ビットフライヤー)
- DMMBitcoin(DMMビットコイン)
STEP2.取引所でイーサリアムを購入する
口座開設が完了したら、日本円を入金して取引所でイーサリアムの購入を行います。イーサリアムは、取引を行うために必要となる通貨のような役割です。
イーサリアムの購入を選択後、購入したい金額を設定するだけで購入が完了します。
STEP3.MetaMaskのアカウントを用意する
イーサリアムの購入が完了すれば、次にMetaMaskのアカウントを作成します。
OpenSeaを始めるには、イーサリアムをMetaMaskに送金しなければなりません。
MetaMaskのアカウント作成の手順は、以下の通りです。
- MetaMaskをGoogle Chromeにインストールする
- ウォレットの作成を行う
- パスワードの設定をする
- 利用規約や説明の確認を行う
- シークレットリカバリーフレーズ(12の英単語)を記録する
- シークレットリカバリーフレーズの確認を行こなう
パスワードやシークレットリカバリーフレーズが流通してしまうと、所持する仮装通貨やNFTが盗まれてしまうこともあるため厳重に管理する必要があります。
MetaMaskのアカウント作成が完了したら、イーサリアムを送金しましょう。イーサリアムの紛失を防ぐためにも送金アドレスはコピーし、送信先を間違えないようにしてください。
STEP4.OpenSeaからMetaMaskを紐づける
MetaMaskにイーサリアムの送金完了後、OpenSeaのサイトからMetaMaskを紐づけましょう。紐づけ設定を行わなければ、OpenSeaには商品を購入するためのお金がない状態です。
接続の際に署名の要求の画面が表示されるため、署名をクリック後ユーザー名とメールアドレスを登録しましょう。登録したアドレスに届いたメッセージをクリックすれば接続完了です。
OpenSeaの利用方法
ここでは、利用方法の手順を詳しく解説していきます。
- NFTの購入方法
- NFTの出品・販売方法
NFTの購入方法
公式サイトから、「Explore」でNFTの検索を行います。さまざまな検索方法があるため、自分の好みのカテゴリーや価格帯などで検索してみるのもよいでしょう。
また、ランキングから作品をみることもできるため現在人気があるのはどのような作品か知ることも可能です。
NFTの購入方法には、2通りあります。提示された金額でそのまま購入する方法とオークション形式で落札する方法です。購入時には手数料であるガス代が発生するため価格を確認してから購入しましょう。
NFTの出品・販売方法
出品するためには、NFT作品が必要です。出品するNFTは、自分で描いた絵や編集した画像などでも構いません。サイトから作成(Create)を選択して、NFTを作成します。
さらに作品を販売する場合は、販売したい作品の価格や売却期間の設定が必要です。設定が完了すれば、「Complete Iisting」をクリックし署名を行います。
OpenSeaで稼ぐ方法
- NFTの取引で稼ぐ
- NFTのパッシブゲインで稼ぐ
- 自分で作成したNFTで稼ぐ
NFTの取引で稼ぐ
一般的な稼ぎ方としてNFTの取引で稼ぐ方法があげられます。
市場調査を行い、今後価格高騰が期待できるNFTを見つけ出しましょう。
NFTのパッシブゲインで稼ぐ
パッシブゲインでは、株式投資と同じようにNFTの配当金で収益分配金が見込めます。
株式投資でも企業の株を保有していれば決まった月に配当金がもらえますが、パッシブゲインも同じような役割でDAOの権利が付与されているNFTで、所得を得ることが可能です。
自分で作成したNFTを販売して稼ぐ
自分で作成したNFTを販売して稼ぐのも1つの方法です。
近年では、BeepIeとして知られているクリエイティブアーティストの作品が75億円の価格で落札されました。※1
※1出典:BeepleのNFT作品が約75億円で落札。現存アーティストのオークション記録第3位に|美術手帖
※2出典:【NFT狂想曲】なぜ、小学3年生の夏休みの自由研究に380万円の価値がついたのか|BUSINESS INSIDER JAPAN
OpenSeaにかかる初期費用
OpenSeaにかかる初期費用は3つあり、それぞれの支払が必要となります。
- 仮想通貨取引所からMetaMaskへの送金手数料
- ETHをWETHへ交換する際の費用
- NFT購入時のガス代
3つの費用をそれぞれ支払うことになるため、OpenSeaを利用する際に支払う初期費用は比較的多くなる傾向があります。
どれだけの支払いが待っているのか、1つ1つの項目をしっかり見ながら対応していく必要があることを覚えておきましょう。
ここからは、OpenSeaにかかる初期費用を詳しく説明します。
仮想通貨取引所からMetaMaskへの送金手数料
OpenSeaを利用するためには、仮想通貨取引所からMetaMaskへ送金しなければなりません。
送金する際には手数料が必要となりますので、送金する際は負担する手数料のことを頭に入れて対応していく必要があります。
送金手数料を無料にしていく方法は用意されていないため、OpenSeaを利用するためには絶対負担するべき費用となります。
まずはMetaMaskへ送金して次のステップへ進めるように調整しておく必要があることを覚えておきましょう。
ETHをWETHへ交換する際の費用
次に仮想通貨取引所からMetaMaskへ移動させたETHをWETHへ交換する手続きが必要となります。
OpenSeaで利用されているのはWETHであり、ETHを購入し、MetaMaskを利用して交換しなければなりません。
送金したEHTをWETHへ交換することで、OpenSeaで販売されているNFT購入手続きができるようになります。
NFT購入時のガス代
最後にOpenSeaでNFTを購入する際に必要とされているガス代を支払わなければなりません。
販売されているNFTには、仮想通貨による支払いが発生しますので、支払い時にガス代を負担しなければ購入できません。
3つの支払いを合計すると、大体3,000円程度の負担となるため、あらかじめ考慮しておきましょう。
負担する金額としては少なく感じる方もいますが、毎回手数料がかかるものもあるため、意外と高い出費だったということも想定できます。
OpenSeaの注意点
ここまでご紹介したように、OpenSeaには様々なメリットがありますが、以下のような点に注意が必要です。
- ガス代は変動する
- サーバー障害が発生することも
- 法廷通貨・クレジットカードには未対応
- 作品によっては価格が高騰することも
- 偽物のNFTに注意
ガス代は変動する
OpenSeaでは、ガス代は常に変動します。ガス代がかかる場面は、NFTを購入する時や初めて作品を出品する時などです。
ガス代を少しでも抑えたい人は、ガス代の価格が確認できるサイトを利用しましょう。サイトを利用すれば、ガス代が安価なタイミングで作品を出品できます。
サーバー障害が発生することも
2022年1月に過去最高の売上を記録するなど近年成長が著しい新しい分野ですが、特性上サーバー障害が発生してしまうこともあります。
実際、2022年1月20日にWebサイトの停止につながる技術的な問題によるサーバー障害が発生し、一時的にアクセスできなくなるなどの問題が起きたのです。
法廷通貨・クレジットカードには未対応
OpenSeaでは、NFTの売買に利用できる主要通貨はイーサリアムです。ドルやユーロ、円などの法廷通貨やクレジットカード決済にも対応していません。
他のNFTマーケットプレイスでも売買に利用できるのは、仮装通貨のみとなります。
作品によっては価格が高騰することも
OpenSeaで販売されている作品は、需要があり人気が高いと価格が高騰することがあります。購入したいクリエイターの作品があったとしても、人気があり高額ならば簡単には購入できません。
無理をして購入することがないように、支払える金額を事前に設定しておくことをおすすめします。
偽物のNFTに注意
NFTの中には、偽物のNFTが流通していることがあります。有名なクリエイターの作品と偽り、高額で取引を行おうとするのです。
OpenSeaでは、NFTを作成するための審査などが必要ありません。また、身分確認に関しても完璧とはいえないため偽のアカウントを作成することは可能です。
偽物を見分けるためには、購入したい作品を作成しているクリエイターのTwitterや公式ホームページを確認する必要があります。
OpenSeaを始めるなら!おすすめ仮想通貨取引所5選
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よくある質問
まとめ
ここでは、OpenSeaを始めるための手順や利用方法について解説しました。NFT取引と聞くと一見難しそうに思いますが、正しく仕組みを理解して利用すれば誰でも簡単に始められます。
さらにNFT取引で保有していた作品の価格が高騰することもあるため、純粋にアートを楽しむだけではありません。
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