
SBI証券は、投資初心者から上級者まで幅広い層に利用されているネット証券です。
近年では、投資による資産運用を検討する方が増えていますが、証券会社の数は多いため、どこにすればよいのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ネット証券業界の大手であるSBI証券の特徴や利用するメリット・デメリットを解説します。
- SBI証券の特徴
- SBI証券における口座開設までの流れ
- SBI証券以外におすすめの証券会社
目次
SBI証券の概要と取引手数料
- 国内株以外で9カ国の外国株・投資信託・NISA・iDeCo・FXに対応!
- 外国株の種類が豊富で4,000銘柄以上!
- 申込み最短5分で完了!少額投資ができるから初心者も挑戦しやすい!
- クレジットカードで積み立てをするとポイント還元率が上がる!
- 取引手数料が最低水準!
SBI証券は、株式会社SBI証券が運営している大手ネット証券です。口座開設数が約840万件(2022年5月末時点:グループ会社3社を含む)と業界でも高い人気を誇っています。
数料の安さや金融商品の豊富さがSBI証券が人気な理由で、投資初心者から上級者まで幅広い人から支持されているネット証券です。
Tポイントの利用者なら、取引でポイントが貯まる点もSBI証券の特徴です。
口座開設数 | 約840万口座(2022年5月末時点:グループ会社3社含む) |
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主な取扱商品 |
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手数料 | 1注文
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1日定額
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外国株取扱数 | 約4,802銘柄 |
IPO実績(2020年) | 85社 |
投資信託本数 | 2,709本(2022年5月末現在) |
ポイント投資 | 可能(Tポイント・Pontaポイント・dポイント) |
NISA | 対応 |
iDeCo | 対応 |
SBI証券の手数料
SBI証券におけるスタンダードプランの手数料は、以下のとおりです。
- 5万円:55円
- 10万円:99円
- 20万円:115円
- 50万円:275円
- 100万円:535円
- 3000万円:1,013円
アクティブプラン
SBI証券におけるアクティブプランの手数料は、以下のとおりです。
- ~100万円:0円
- 200万円まで:1,238円
- 300万円まで:1,691円(以降100万円増加毎に295円ずつ増加)
100万円を超えるような金額での取引をしない場合、スタンダードプランは税込で55~535円の手数料がかかりますが、アクティブプランは手数料がかかりません。
SBI証券とSBIネオモバイル証券の違い
SBI証券と混同しがちな証券会社がSBIネオモバイル証券です。SBI証券とSBIネオモバイル証券は関連会社ではありますが、会社自体は異なります。
外国株やNISA、iDeCoといった金融商品は扱っていませんが、SBI証券より手軽に投資をはじめられます。
SBI証券は危険?SBI証券の評判・口コミ
SBI証券は本当に利用すると危ないのでしょうか。実際にSBI証券を利用している人の評判を見ていきます。
良い口コミ
悪い口コミ
SBI証券がおすすめな人の特徴
SBI証券は、業界でトップクラスの口座数や銘柄数を誇るネット証券で、NISAやiDeCoの対応やIPOの実績など総合的にみても優れています。大手のSBIホールディングスが運営しているため安全性が高く、投資情報も豊富です。
それでは、SBI証券の利用が向いている人の特徴を紹介します。
- 大手証券会社で投資をはじめたい
- 25歳以下
- Tポイントを利用したい
特徴1.大手証券会社で投資をはじめたい
SBI証券はネット証券業界の大手で、口座開設数が700万を超えるほど高い人気を誇る証券会社です。株式投資やFXなど、特定の金融商品のみを扱うネット証券が存在します。
したがって、資産運用の明確なビジョンがない投資初心者でも、SBI証券の口座さえ開設していれば、さまざまな金融商品に触れ合うことで、自分にあった運用方法が見つかるでしょう。
特徴2.25歳以下
SBI証券では、2021年4月20日から25歳以下を対象に国内株式現物の手数料が実質無料となるサービスを提供しています。
20歳未満の未成年者に対しても同じようなサービスを提供していますが、月で発生するキャッシュバックの上限が1万円となっています。
特徴3.Tポイントを利用したい
SBI証券では、国内株式や投資信託などの金融商品に投資すると、Tポイントが貯まります。
日常生活のクレジットカード支払いで貯まったTポイントを投資に使用できる点は、ポイントを有効活用したい人には適したサービスといえます。
SBI証券を利用する5つのメリット
SBI証券を利用するメリットは、以下のとおりです。
- 外国株の種類が豊富
- 取引手数料が低い
- IPOの実績が良い
- クレジットカードで積み立て投資が可能
- Tポイントが貯まる
メリット1.外国株の種類が豊富
SBI証券では、米国・中国・韓国・ロシア・インドネシア・ベトナム・シンガポール・タイ・マレーシアと9カ国の外国株を取り扱っています。
国内株式だけでなく、外国株式をポートフォリオに組むことでリスクを分散できます。
GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)といった世界最大級の企業だけでなく、数多くのマイナー企業にも投資できる点はSBI証券を利用するメリットのひとつです。
メリット2.取引手数料が低い
SBI証券の取引手数料は、業界でも低い水準を誇ります。
スタンダードプランは1回の取引ごとに手数料が発生しますが、それでも業界の水準では低めに設定してあります。
メリット3.IPOの実績が良い
SBI証券では、2020年の段階で85銘柄がIPOをしています。
これは、全新規上場会社数のうち約9割以上の割合で、ネット証券のなかでもトップクラスを誇ります。
取り扱っている銘柄が多いSBI証券では、IPO株投資で利益を上げられる可能性が比較的高いといえます。
さらに、NISA口座でのIPO株への応募ができるため、20.315%もの税金が非課税となり、効率よく儲けられる点はSBI証券の強みです。
メリット4.クレジットカードで積み立て投資が可能
SBI証券では、2021年6月から三井住友カード(Vポイントが貯まるカード)を対象にした投資信託の積み立て投資に対応しています。
クレジットカード決済のため証券口座への入金が必要なく、カードの種類やプランに応じて、最大3%のポイントを還元してもらえます。
メリット5.Tポイントが貯まる
株式投資や投資信託の保有額に応じTポイントが貯まる点も、SBI証券を利用するメリットのひとつです。SBI証券では、積み立てNISAでもTポイントが貯まります。
株式投資をあまりおこなわない場合でも、老後資金の貯蓄を目的に積み立てNISAを利用してもTポイントが貯まる点はSBI証券の強みといえます。
買い物や食事で貯まったポイントを投資に使用できるため、効率の良い資産運用が可能です。
SBI証券を利用する3つのデメリット
SBI証券を利用するデメリットは、以下の3つです。
- デモ取引がない
- 担当者に相談できない
- 国内株と海外株の取り引きが別アプリ
SBI証券には多くのメリットがある反面、デメリットも存在します。メリット・デメリットをしっかりと理解したうえで、SBI証券を利用するか検討してみてください。
デメリット1.デモ取引がない
SBI証券にはデモ取引がないため、事前に取引を体験できません。
実際の取引を体験でき、もしも損失が発生しても現実の資金は減りません。投資初心者にとっては、実際の取引を事前に練習できるため、デモ取引がある方が安心できるでしょう。
したがって、投資初心者がSBI証券を利用するなら、まずは練習として少額での取引をおすすめします。
デメリット2.担当者に相談できない
SBI証券での取引は、すべてインターネット上でおこないます。SBI証券はネット証券のため、大和証券や野村證券のような大手証券会社と異なり実店舗がありません。
しかし、ネット証券では投資についての相談やアドバイスが受けられません。
とはいえ、ネット証券は実店舗を持たないため、手数料を抑えることが可能です。
手数料を抑えられるだけでなく、SBI証券はサポート体制も充実しているため、投資初心者でも安心できるネット証券です。
デメリット3.国内株と海外株の取り引きアプリが別々
SBI証券は、スマートフォンのアプリが豊富です。しかし、国内株取引と海外株取引のアプリは別々になっています。
取引したい株式が国内と海外にわかれていても、わざわざアプリを切り替えずに済むため利便性は楽天証券の方が高いといえます。
取引を国内株や海外株のどちらかに絞っている場合には問題ありませんが、両方で取引したい方にとってはアプリが別々になっている点はSBI証券を利用するデメリットといえるでしょう。
SBI証券のつみたてNISAのメリット
SBI証券のつみたてNISAを利用するメリットは以下の通りです。
- 100円から投資できる
- クレジットカードで投資できる
- ポイントを利用して投資できる
つみたてNISAの難易度を低くしているのがSBI証券のいいところです。
簡単に投資できるようにしている他、受け取っているポイント等を利用して再投資という方法も使えるようにしています。気軽に積み立てられるのは安心できる要素と言えるでしょう。
ここからは、SBI証券のつみたてNISAを利用するメリットを詳しく説明します。
100円から投資できる
SBI証券のつみたてNISAは100円から投資できるようにしています。100円というのは非常に少ない金額であり、簡単に投資できるようにしているのです。
誰でも投資できて、つみたてNISAによる恩恵が受けられるようにしているのはいいところでしょう。
少額投資を希望している人にとって、つみたてNISAは使いやすいサービスと言えるでしょう。
なかなか大きな金額を投資できずに困っている人が、少額投資でスタートできるサービスを利用していくことで、理想的な展開での投資が可能になっているのです。
クレジットカードで投資できる
SBI証券ではクレジットカードを利用した投資が可能になっていて、つみたてNISAでも可能になっています。
現金で投資していくのが一般的とされる方法ではありますが、現金を利用せずにカードを利用して積み立てることで、手持ちのお金がなくても投資が可能になります。
カードを利用して積み立てていくことで、高額な投資についても検討しやすくなるでしょう。
投資する際にどうしても多くの金額が必要となってしまう点が気になるところですが、クレジットカードを利用していくことで金額の壁を壊しやすくなっており、すぐに投資できる点があります。
ポイントを利用して投資できる
クレジットカードなどを利用して得られたポイントを利用して、SBI証券のつみたてNISAに投資できるようにしています。
つみたてNISAではポイントを利用して積み立てていく方法が用意されており、活用することで普段利用していないポイントを簡単に利用できるメリットがあります。
ポイントは買い物に利用する、またはクレジットカードの商品と交換するなどの方法だけでなく、SBI証券のつみたてNISAを利用することにより、投資目的で利用できるようになります。
SBI証券で口座開設する手順
次は、SBI証券の口座開設方法を紹介します。ネット証券であるSBI証券は実店舗を持たないため、口座開設の手続きはすべてインターネット上での完結が可能です。
口座開設の申し込みから最短で、翌営業日から取引を開始できます。それでは、SBI証券で口座開設する手順を見ていきましょう。
手順1.口座開設を申し込む
まずは、SBI証券の公式サイトから口座開設の申し込みをします。公式サイト上にある「口座開設はこちら」のボタンをクリックし、入力画面に必要な情報を入力しましょう。
手順2.本人確認書類とマイナンバーを提出
入力画面で基本情報を入力したら、次は本人確認書類とマイナンバーを送付します。送付方法は、「アップロード」・「メール」・「郵送」から選択が可能です。
とはいえ、オンライン上での送付が不安な方や郵送以外の方法がうまくいかない方もいるでしょうから、自分にあった方法を選びましょう。
手順3.口座開設完了の通知が届く
必要書類を提出後、SBI証券の審査を通過できれば「口座開設完了通知」が届きます。口座開設完了通知の受け取り方をメールにした場合は、登録したメールアドレス宛に通知が送られるでしょう。
口座開設完了通知の受け取り方で郵送を選ぶと、登録した住所宛にSBI証券から簡易書留郵便(転送不要)が届きます。
初期設定が完了すれば、取引をはじめられます。
SBI証券で未成年が口座開設する方法
SBI証券では、未成年者でも口座開設が可能です。ただし、未成年者の口座開設には親権者がSBI証券の口座を開設している必要があります。
親権者がSBI証券の口座を持っていない場合、どうしても口座を開設したいなら親権者名義で証券口座を開設しましょう。口座開設する際には、以下を用意してください。
- 未成年者本人名義の銀行口座
- マイナンバー
- 親権者の印鑑
親権社がSBI証券の口座を持っていない場合、SBI証券の公式サイトで「未成年の方のみ口座開設」を選択し、申込画面で必要事項を入力後、書類請求をおこないます。
口座開設の手続き完了後に書類が届くため、Webサイトにログインすれば取引をはじめられます。
初心者がSBI証券を利用する際の注意点
初心者がSBI証券を利用する際は以下のポイントに気をつけてください。
- 過剰な投資は控える
- SBI証券のサービスを調べておく
- カードを利用する際は金額を把握しておく
初心者で一番多いミスとしては、過剰に投資したことで取り返しがつかないような状態になってしまうことです。
取り返しがつかないようなミスをしないように気をつける他、投資のサービスがどのように運営されているのか、事前に調べてから利用していく形を取りましょう。
ここからは、初心者がSBI証券を利用する際の注意点を詳しく説明します。
過剰な投資は控える
投資というのは大きな金額を使えば、得られる利益が増える可能性もあります。
利益が増えてくれれば非常に嬉しいところではありますが、損失を出した場合にはかなりの金額を失ってしまう場合があります。過剰な投資をするのは危険な状況を生み出す可能性があります。
予算をしっかりと考えて投資しなければ、SBI証券側に預けてはいけない金額まで預けてしまい、引き出せない状況となるケースもあります。
失敗しないためには、まず予算を制限することにより、安心して投資ができる環境をしっかり整備しておく必要があります。
SBI証券のサービスを調べておく
SBI証券は様々なサービスが利用できる業者となっており、投資と言っても色々な手段で利用できる方法があります。
中には株式のように利益を多く生み出してくれるものもありますが、サービスをしっかり理解していないと大きな損失などを招く危険性があります。
投資というのはリスクが存在しますので、事前にリスクを把握してサービスを利用していく必要があります。
投資のリスクを理解するためには、SBI証券のサービスを理解して利用する方法が一番いいのです。
カードを利用する際は金額を把握しておく
クレジットカードを利用して投資できるようにしているSBI証券ですが、カードを利用する際は金額を把握して、使った金額が過剰にならないように気をつけておきましょう。
カードを利用していることはなかなか情報を把握できないため、場合によっては大きな金額を投資に利用してしまい、取り返しがつかないような状況も起こります。
合わせてチェックしたいネット証券
各ネット証券によって、1回の注文ごとに手数料が発生する「1約定制」と、1日の約定額で手数料が決まる「1日定額制」の有無や金額が異なります。
手数料だけでなく、取り扱っている金融商品やポイント利用の有無も異なるため、自分の投資スタイルにあった証券会社をみつけてくみてください。
それでは、SBI証券以外におすすめする3つのネット証券紹介します。
LINE証券
- 1株から購入できる
- LINEアプリから取引できる
- 最短翌日営業日から取引できる
LINE証券では、1株単位で株式を購入できるため、少額から投資をはじめたい人におすすめのネット証券です。多くの銘柄が3,000円以下で購入でき、現物取引の取引手数料に関しては無料となります。
ポイント投資ができるため、頻繁にLINEサービスを利用している方にはLINE証券が適しています。
口座開設数 | – |
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主な取扱商品 |
|
手数料 | 1注文
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1日定額
|
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外国株取扱数 | – |
IPO実績(2020年) | – |
投資信託本数 | 32本 |
ポイント投資 | 可能(LINEポイント) |
NISA | 未対応 |
iDeCo | 未対応 |
楽天証券
- 楽天ポイントで投資できる
- 100万円まで手数料が無料
- 便利な取引ツールを無料で使用できる
楽天証券は、SBI証券と同様に高い人気を誇ります。楽天市場や楽天モバイル、楽天ひかりで利用できる楽天ポイントを投資にも活用できる点が、楽天証券の大きな強みです。
楽天ポイントは、他社が提供しているポイントに比べて貯まりやすいため、投資に利用すれば効率的な資産運用が可能です。
さらに、株取引に必要な機能が豊富なアプリ「iSPEED」やリアルタイムかつ豊富な投資情報と充実した機能を搭載した「マーケットスピード2」を無料で使用できる点も人気の理由といえます。
口座開設数 | 約624万口座(2021年6月末時点) |
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主な取扱商品 |
|
手数料 | 1注文
|
1日定額
|
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外国株取扱数 | 約4,651銘柄 |
IPO実績(2020年) | 38社 |
投資信託本数 | 2,664本 |
ポイント投資 | 可能(楽天ポイント) |
NISA | 対応 |
iDeCo | 対応 |
松井証券
- 1日50万円までの取引は手数料が無料
- 創業100年越えの老舗ネット証券
- 25歳以下なら現物取引手数料がかからない
松井証券は、創業から100年以上経つ老舗ネット証券です。
少額投資でも手数料の負担がないため、投資初心者でも安心して経験を積めます。さらに、無料情報ツールをパソコンやスマートフォンで利用できるため、投資情報を簡単に集めることが可能です。
松井証券ではIPO取引も提供しており、事前に入金せずとも抽選に参加できます。
口座開設数 | 約136万口座(2021年9月末時点) |
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主な取扱商品 |
|
手数料 | 1注文
|
1日定額
|
|
米国株取扱数 | – |
IPO実績(2020年) | 18社 |
投資信託本数 | 1,571本 |
ポイント投資 | 可能(松井証券ポイント) |
NISA | 対応 |
iDeCo | 対応 |
よくある質問
まとめ
この記事では、ネット証券業界の大手であるSBI証券の特徴や利用するメリット・デメリットを解説しました。SBI証券の口座開設数は700万件以上とほかのネット証券に比べてもかなり多い数値となっています。
取り扱っている米国株の数も多く、9カ国もの株式で取引できるのがSBI証券の特徴です。リスク分散の観点から、国内株と外国株をバランスよくポートフォリオに組むことをおすすめします。
数多く存在するネット証券の口座開設で、どれにしようか迷っているならSBI証券は申し込むべき証券会社のひとつです。