債務整理

借金300万円は自力で返済できる?返済のコツや返せない時の対処法も解説

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借金が300万円にまで膨れ上がってしまって不安」「300万円の借金をどう返済すれば良いかわからない」負債額大きくなれば、こういった悩みを感じることもあるでしょう。

300万円の借金を完済することは簡単ではありませんが、解決策は存在します。

本記事では、300万円の借金を返済するための効果的な方法や、借金救済制度である債務整理手続きについて解説します。

借金問題を弁護士に相談するメリットについても解説しているので、ぜひ参考にして下さい。

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監修者情報
*本記事は、以下の専門家によって監修されています。

涌井好文

監修者


社会保険労務士


涌井好文




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涌井社会保険労務士事務所 代表

自身が非正規雇用を経験したことから、労働者を取り巻く雇用環境に興味を持ち、社会保険労務士の資格を取得。

2014年より神奈川県で社会保険労務士として開業登録を行い、以後地域における企業の人事労務や給与計算のアドバイザーとして活動を行う。退職時のおけるトラブル相談や、転職時のアドバイスなど、労働者側からの相談にも対応し、労使双方が円滑に働ける環境作りに努めている。また、近時はインターネット上でも活発に活動しており、クラウドソーシングサイトやSNSを通した記事執筆や監修を中心に行う。
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借金300万円を返済する5つのコツ

借金300万円を返済するための効果的なコツとしては、以下のようなものが挙げられます。

一つずつ解説していきます。

借金減額シミュレーターを使う

借金返済のコツとして、借金減額シミュレーターを利用することが挙げられます。

ポイント
借金減額シミュレーターとは、自分の借金に過払い金は発生していないか、減額の余地はあるのか、減額できるとしたらいくら減額することができるのかなどを診断できるツールです。

借金300万円の返済がどうしても難しい場合、債務整理の検討もするかと思います。しかし、債務整理は法的知識も必要なため弁護士や司法書士など法律事務所に相談しないと難しいでしょう。

しかし、弁護士や司法書士にいきなり相談するのは少し勇気がいる方もいると思います。そうした方に、インターネット上で簡単に診断することができる借金減額シュミレーターがあるのです。

まずは自分で借金を減らせる可能性があるのか調べてみることが借金問題の解決に繋がることもあります。無料でできるものもあるため、試してみると良いでしょう。

返済計画を立てる

現実的な返済計画を立てるには、まず債務状況を正しく把握することが重要です。

ポイント
そのためにおすすめなのが、金融機関に対して取引履歴の開示請求をすることです。

取引履歴の開示請求とは、金融機関が保存する業務帳簿に基づいて作成した、これまでの借入・返済記録および契約内容が記載された「取引履歴」の開示を請求することです。

取引履歴の開示請求によって概ね以下のことが分かります。

取引履歴の開示請求で分かること
  • 借入日
  • 債務総額
  • 既に返済した金額
  • 毎月の返済額
  • 金利
  • 遅延損害金の発生有無 など

上記のようなことが分かれば、完済までの道のりを具体的に思い描き、実現性の高い返済計画を作成することが可能です。

実際に返済計画を作成する際は、「毎月返済するべき金額」「完済までの期間」「完済までに発生する利息」、そして「返済するべき金額を確保するための方法」を明確にしましょう。

借金を一本化する

借金の一本化とは、複数社から借金している場合に、現在の借入先よりも好条件の金融機関から融資を受けてこれまでの借金を完済し、借入先を1社にまとめることを言います。

主なメリットとして挙げられるのは、「利息を軽減できる可能性がある」「借金の管理が簡単になる」これら2点です。

例えば、現在金融機関Aから金利20%、消費者金融Bから金利18%、銀行Cから金利15%で融資を受けていると仮定しましょう。

この状況で、例えば新たな金融機関Dから金利13%で融資を受け、ABC3社の借金を完済すれば、残債務に対して発生する利息は金利13%に基づいて算出されます。

このように、現在より低金利で融資が受けられる金融機関に借入先をまとめることで利息の軽減が可能です。

注意点
ただし金利が下がっても、毎月の返済額を低めに設定していると、返済期間の長期化に伴う利息負担の増大が懸念されるため気をつけなくてはなりません。

先に挙げた例のように、借入先が3社から1社になれば、多重債務が解消され返済日が1日に収まる分、借金の管理が簡単になる点も借金の一本化のメリットです。

ローンの借り換えを利用する

ローンの借り換えとは、借入先よりも低金利の金融機関から融資を受けて、現在の借金を完済し借入先を変更することを言います。

借金の一本化同様、利息の軽減が期待されます。

借金の一本化と異なるのは、借金の一本化は多重債務を解消するために行われるのに対し、ローンの借り換えは、1社から借金している人が今より契約条件を良くするために行う手続きであることです。

例えば、金融機関Aから金利20%で100万円借金している場合に、消費者金融Bから金利15%で100万円を借金し、金融機関Aからの借金を清算することでローンの借り換えは成立します。

注意点
留意するべきは、新たな借り入れ先の金利タイプが「変動金利型」である場合には、返済期間中に金利が変わる可能性があることです。

変動金利型では定期的に利率が調整されるため、市場金利が高騰した際には、金利が高くなり利息負担が増える恐れがあります。

こういったことも考慮したうえで、ローンの借り換えを実施しましょう。

お金に余裕があれば繰り上げ返済を利用する

お金に少しでも余裕がある場合には、繰り上げ返済を利用するのがおすすめです。繰り上げ返済とは、通常の返済とは別に元本の一部または全部をまとめて返済することを言います。

繰り上げ返済のメリットは、繰り上げ返済によって返済する金額には利息が含まれないことです。

通常の返済には、元本に対して一定の割合で算出される利息が含まれます。しかし、繰り上げ返済の場合は、純粋に元本のみを減額できるのです。

元本を減額した分だけ、返済期間を短縮し利息負担を軽減することが可能です。

借金300万円は自力で返済可能?5つの判断ポイントとは

借金300万円を着実に返済していくためには、まず自力で返済できるのか債務整理を検討する必要があるのか見極めることが大切です。

そこで本項では、借金300万円を自力で返済できるか判断するためのポイントを解説します。具体的には以下のようなものが挙げられます。

判断ポイント
  • 負債額が年収の3分の1を超えているか
  • 病気や失業の心配がないか
  • 多重債務に陥っていないか
  • 借金を滞納していないか

それぞれ見ていきましょう。

負債額が年収の3分の1を超えていないか

負債額が年収の3分の1を超えているか否か、これは借金を自力で返済できるか判断するための一つの基準になります。

貸金業法が定める「総量規制」によって、貸金業者は債務者の年収の3分の1を超える貸付をしてはならないと規定されているためです。

負債額が年収の3分の1を超えていなければ、審査さえクリアすれば新たに借金することが可能です。

借金によって返済額を工面することは決して推奨される行為ではありませんが、返済が滞っている時に新たに借金することが可能であれば、一時的とはいえ滞納を解消できます。

注意点
しかし、借金の返済が困難かつ、金融機関から融資を受けるのも原則不可能な状況であれば、自力で借金問題を解決するのは難しいでしょう。

したがって、負債額が年収3分の1を超え総量規制の制限を受けるようになった時点で、自力で借金を完済できる可能性は低いと言えます。

債権者の過剰貸し付けを防止し債務者の利益を保護するといった総量規制の目的に鑑みると、「負債額年収の3分の1」は、自力で借金を完済できるか否かの境界線と考えることができます。

出典:貸金業法のキホン‐金融庁

病気や失業の心配がないか

現時点で借金の300万円を返済できる見込みがあっても、病気や失業があれば返済計画が破綻する恐れがあります。

家族が大きな病気にかかる心配がある場合も同様です。

収入や社会的な信用力などから成る現時点の属性だけでなく、将来自分に降りかかる可能性がある変化も考慮に入れて、借金を自力で返済できるか判断することが肝心です。

多重債務に陥っていないか

クレジットカード会社や消費者金融など、様々な金融機関から融資を受け、借入先が複数ある状態を俗に「多重債務」と言います。

計画的に複数社から借金しているのであれば、特段問題はないでしょう。

しかし実際は、「借金が返済できなくなった」「ギャンブルに依存してしまった」などの事情で不本意ながら借金を重ね、結果的に多重債務に陥るケースが大半です。

多重債務に陥っている場合、300万円の借金を自力で返済するのは容易ではありません。

第一に、借金を重ねる人は前述したような事情を抱えていケースが多いことから、多重債務に陥った時点で借金を返済するだけの支払能力が欠如していると言えます。

第二に、借入先が複数になるほど借金の管理が大変になります。

注意点
すると支払期日に遅れやすくなり、遅延損害金の発生により負債が膨れ上がり、さらに返済が困難になる悪循環に陥り兼ねません。

こういった理由から、意に反して多重債務になっている現状がある場合には、300万円の借金を自力で返済するのは現実的な選択とは言えません。

借金を滞納していないか

滞納期間が長くなれば、遅延損害金の金額は大きくなり、債権者からの催促も増えていきます。

滞納をすぐに解消できるなら自力で借金を返済できる可能性も考えられますが、滞納分を返済できる目途が立たないのであれば、状況は悪化する一方です。

借金が返済できなくなると、借金の存在自体を無視してしまいたくなるものです。

しかし、問題を放置していると完済が遠のくばかりか債権者が裁判を起こすケースも想定されるため、債務整理も視野に入れ、早い段階で対処しましょう。

借金300万円に利息はどれだけ発生する?

本項では、300万円の借金に「利息がどれだけ発生するのか」、「返済期間はどうなるのか」いくつかのケースごとにシミュレーションしてみましょう。

ケース1
金利15%で300万円の融資を受け、毎月60,000円返済する

このケースでは、1,737,295円の利息が発生します。返済期間は79カ月(6年7カ月)です。多額の利息が発生することにより、返済期間が長期化しています。

では、金利の条件は変えずに、返済額を80,000円に増額するとどうなるか見ていきましょう。

ケース2
金利15%で300万円の融資を受け、毎月80,000円返済する

このケースでは、1,073,398円の利息が発生します。返済期間は51カ月(4年3カ月)です。ケース1よりも、利息は70万円ほど少なくなり、返済期間は2年以上短縮されています。

最後に、金利が変わると利息や返済期間がどうなるか見ていきましょう。

ケース3
金利10%で300万円の融資を受け、毎月80,000円返済する
このケースでは、612,037円の利息が発生します。返済期間は46カ月(3年10カ月)です。ケース2よりも、40万円ほど利息が少なくなり、返済期間は約5カ月短縮されています。
このように、金利が高く返済期間が長いほど、最終的な利息負担は大きくなります。
毎月の負担を抑えるために、返済額を低めに設定するのも手段の一つですが、膨大な利息が発生し返済が困難になる懸念があるため気を付けなくてはなりません。
※本項で記載した利息は目安です。実際の利息とは異なる場合があります。
出典:ご返済期間シミュレーション‐プロミス公式サイト

借金が300万円あると起こりやすいリスク

借金がいくらあろうともコツコツ堅実にお金を返し、滞りなく完済したいものです。しかし、ご家庭の様々な事情などで順調な返済が難しくなるケースもあります。

こちらでは、借金300万円で想定されるリスクについて解説します。

借金300万円あると怒りやすいリスク
  • 利息がなかなか減らず返済も進まない
  • 借金返済に滞納が生じてしまう
  • 個人信用情報に傷がつく場合がある

利息がなかなか減らず返済も進まない

お金を貸す側である金融機関は、最大の利息を得られるように借りる側と契約をおこないます。特にカードローンでは無担保で借りられる以上、金利(年率)14%~18%と非常に高く設定されています。

利息をコンスタントに減らし、借金完済を達成するには、繰り上げ返済の実施が有効です。繰り上げ返済とは約定返済+追加の返済」をおこなう方法です。

ポイント
1か月数千円程度の繰り上げ返済を実施すれば、利息の総額を数万円単位で減らせる可能性があります。

しかし、ご自分や家族の生活費や教育費などにお金を使い、毎月の収支がギリギリとなるケースも多いでしょう。

そのため、繰り上げ返済の余裕がなく、利息が順調に減らないという事態も考えられます。

つまり、契約で定められた返済額通りに返していくだけでは、なかなか利息が減りません。

借金返済に滞納が生じてしまう

借金が300万円あると、約定返済だけではなかなか利息が減らない状況といえます。約定返済も滞ると完済にはほど遠い事態となります。

仕事の収入UPが見込めない、節約する方法が見当たらない状況下で、家計の出費がかさみ、返済できないケースも想定できるでしょう。

注意点
約定した返済期日が過ぎてしまい、滞納した場合には「遅延損害金」が発生します。

遅延損害金は損害賠償(いわゆるペナルティ)としての意味合いがあります。

遅延損害金の利率は通常の利息よりもかなり高く、カードローン等の場合、年20%前後で設定されているのが一般的です。

少しでも滞納を放置すれば、あっという間に借金額が膨れ上がってしまうでしょう。

個人信用情報に傷がつく場合がある

借金が300万円など高額になるほど毎月の返済額も高くなるため、返済が間に合わないケースが出てくることもあるかもしれません。

しかし、返済の延滞が数週間から1ヶ月と長くなると個人信用情報に傷がつく可能性があります。つまり、借金を滞納したとして記録が残ってしまいます。

注意点
個人信用情報に傷がついた場合、クレジットカードや他のローンの審査に落ちてしまう可能性が高まります。

さらに61日以上の延滞でいわゆるブラックリストに載った状態になり、契約中のクレジットカードは強制的に解約、様々なローンの審査にも通過できなくなります。

ブラックリストから記録を削除されるまでには最長5年かかります。返済の計画はきちんと立てましょう。

債務整理をすべき人の特徴

借金返済を滞納し、借金額が膨れ上がってしまうのを恐れ、その返済のために更なる借金を繰り返す事態も考えられます。そうなると深刻な悪循環に陥り、本人や家族の生活を脅かすことにつながります。

借金返済に悩んでいるなら「債務整理」を検討しましょう。債務整理には任意整理•個人再生•自己破産の3種類の手続きがあります。

こちらでは債務整理をするべき人の特徴を紹介します。

債務整理すべき人の特徴
  • 任意整理借金総額が年収の1/3を超えている人
  • 生活が苦しく資産もわずかな人
  • 多重債務で借りるあてがない

こちらでは債務整理をするべき人の特徴を紹介します。

借金総額が年収の1/3を超えている人

借金を申し込む段階ならば消費者金融などでは、「総量規制」に抵触しないかどうかがまずチェックされます。

総量規制とは?

総量規制:貸金業法で明記された「年収の1/3を超える貸し付けをしてはならない」というルールを指します(貸金業法第13条)。

このルールは銀行法が適用される銀行の場合、総量規制の対象外です。

注意点
しかし、各銀行では自主的な規制ラインを設けており、総量規制に抵触する借入金額であるとわかれば、融資を断られることになるでしょう。

総量規制は、金融機関側の貸し倒れの予防・借りる側が返済不能に陥る事態の回避を目的で設定されています。

今までは順調に返済していたものの、収入減少などで借金の総額が年収の1/3を超えた場合も、返済は非常に困難です。

そんな時は債務整理を検討しましょう。

生活が苦しく資産もわずかな人

カードローンのような無担保ローンではなく、不動産などを担保にする有担保ローンならば、担保がある以上、金利は割と低め(1.0~3.9%程度)に設定されています。

なぜなら、金融機関側の貸し倒れの可能性が少ない分、借りた側に有利な金利となっているためです。

注意点
仮に不動産資産などを担保としていなくても、売却できる土地や建物を保有していれば、借金300万円の返済も可能でしょう。

しかし、生活が苦しく資産もない場合、なるべく早く債務整理をおこない、借金問題を解決するべきです。

特にカードローンの金利は高く、更に遅延損害金の発生で、返済に苦しむリスクが高くなります。

多重債務で借りるあてがない

借金を借金で返済すると、複数の債権者へ借金をしてしまう多重債務に陥り易くなります。

多重債務になれば消費者金融や銀行から信頼を失うばかりか、闇金(違法な貸金業者)にお金を借りる事態となるかもしれません。

闇金は多重債務に苦しむ方々を、言葉巧みに勧誘し出資法の上限を超える金利で、違法な貸付をおこないます。

注意点
最近では、非常に手口も巧妙化し(例:090金融、都イチ金融など)利用者は当初、闇金と思わずにお金を借りてしまう危険性があります。

闇金の金利は常軌を逸しており10日で50%、年利換算なら1,900%近くに達する場合があります。

この法外な金利を知り、ようやく闇金であることに気付く利用者も多いといえるでしょう。

闇金の甘い言葉に騙されず堅実な債務整理の検討で、借金解決の方法を模索しましょう。

借金300万円の返済が難しいなら債務整理を検討してみよう

借金300万円の返済が困難な場合には、公的な借金救済制度である債務整理を検討するのも一つの手です。

本項では、3種類の手続きの特徴について解説していきます。

債務整理について
  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

任意整理

任意整理とは、借金の返済が困難な場合に債権者と直接交渉をして、借金減額や返済スケジュールの調整をしてもらう手続きを指します。

ポイント
裁判を必要とせずに借金を減額できるのが、後述する個人再生や自己破産との最大の違いです。

任意整理の主なメリットとしては、以下の2点が挙げられます。

任意整理のメリット
  • 裁判を必要としない分短期間で手続きできる
  • 手続きの対象債務を選択できる

裁判を必須とする個人再生や自己破産は、手続きに約半年~1年間期間を要するのが一般的です。一方、裁判を必要としない任意整理は3カ月から半年ほどで手続きを終了させることが可能です。

裁判費用が発生しない分、手続き費用も少なくなります。

手続きの対象債務を選択できる点も任意整理ならではの特徴です。

保証人付きまたは担保付きの借金などを手続きの対象から外すことで、任意整理による損失を最小限に抑えられます。このように、債務者にとってメリットが大きい任意整理ですが難点もあります。

それは、法的な強制力が働かない分、借金を大幅に減額できる可能性が低いことです。

任意整理では、債権者との交渉を軸に手続を進めることになりますが、対等にやりとりができるとは限りません。

注意点
基本的には債権者優位で交渉が進みます。極端な話、債権者が「任意整理には応じない」と言えば、借金減額は不可能です。

もっとも、債権者が手続きを頭ごなしに却下するケースは稀であり、利息や遅延損害金のみ減免されるのが現実的な着地点であると考えられています。

出典:債務整理の手続きにかかる期間はどれぐらい?‐弁護士法人アクロピース

個人再生

個人再生とは、債務履行が困難な旨を裁判所に申立て、認可のもとで借金を減額してもらう手続きを指します。

個人再生のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

個人再生のメリット
  • 借金を大幅に減額できる可能性がある
  • 住宅を維持したまま手続きが実施できる
  • 財産の換価処分がされない

保有財産を維持しつつ、元本を含め借金を大幅に減額できる可能性があるのが個人再生の強みです。

個人再生では、最低限返済しなくてはならない法律上の金額が定められています。これを最低弁済額と言います。

最低弁済額は債務額によって決まります。

債務額が100万円以上500万円未満の場合、最低弁済額は100万円です。

ポイント
最終的な弁済額は収入や財産の保有状況によって変わってきますが、借金が300万円ある場合、最大で200万円減額できる可能性がある訳です。

ローン返済中の住宅を維持したまま手続きできるのもメリットの一つです。通常、債務整理手続きを実施する際にローン返済中の物品があれば、所有権を持つローン会社に当該物品が回収され競売に出されてしまいます。

その点、個人再生では「住宅ローン特則」を利用することで、返済中の住宅ローンを手続き対象から外し、当該住宅を手元に残しておきながその他の債務を減免できます。

出典:個人再生の最低弁済額とは? ‐ 債務整理・過払い金ネット相談室

自己破産

自己破産とは、債務履行が不可能な旨を裁判所に申立て、法的な要件を満たした場合に借金の支払義務を全て免除してもらう手続きを指します。

自己破産のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

自己破産のメリット
  • 借金支払義務が全て免除される
  • 手元に残しておける財産もある
  • 解雇事由にならない

裁判所に自己破産を実施することの正当性が認められ免責許可が得られれば、借金支払義務は全て免除されます。

一般的な金融機関だけでなく闇金などの違法業者からの借金も支払義務が無くなり、催促から開放されます。

要件を満たせず免責許可が得られない可能性も想定されるものの、こうしたケースはごく稀であり、自己破産を実施した半の人が借金支払義務を免除されているのが現実です。

ポイント
自己破産最大の難点として、裁判所によって保有財産が換価処分されることが挙げられますが、生活必需品や一定水準以下の現金などは手元に残しておけます。

また、自己破産は解雇事由としても認められていないため、自己破産を理由に会社を解雇されることも原則的にありません。

「自己破産すればその先の生活が立ち行かなくなるのではないか」といった過度な心配をする必要はないのです。

※免責許可:自己破産において裁判所が申立人の借金支払義務の免除を決定すること

借金300万円の返済が困難な時は弁護士に相談にしよう

借金300万円の返済が困難な時は、できるだけ早く弁護士に相談するのがおすすめです。弁護士に相談するメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

弁護士に相談するメリット
  • 債務状況に合った最適な解決策が知れる
  • 債務整理をサポートしてもらえる
  • 借金問題の早期解決が期待できる

債務状況によって最適な解決策は異なります。

借金問題に強い弁護士であれば、債務額や返済状況、当人の支払能力などを総合的に見て現実的かつ合理的な解決策を導き出すことが可能です。

相談した結果、債務整理を実施することになれば、債権者・裁判所とのやりとりや書類の作成などを代行してもらえるので、手続きをスムーズに進められ、借金問題の早期解決が期待できます

借金問題の相談におすすめな弁護士・司法書士事務所5選

※本記事に掲載しているランキングは、口コミ投稿フォームcrowdworks.jpの口コミ募集ページより寄せられた利用者の声をもとに基準を作成し、客観的・多角的な評価をしております。ランキングを決定づける基準や得点は、ランキングの根拠をご参照ください。

はたの法務事務所

はたの法務事務所

はたの法務事務所の特徴
  • 相談料・着手金が無料
  • 何回でも無料で相談ができる!
  • 全国どこでも無料で出張
  • 20万件以上の相談実績

はたの法務事務所は、司法書士の事務所です。全国の指定した場所に無料出張してくれるので、家事や育児の合間に相談も可能です。

ポイント
相談料や着手金が無料で、相談は何回でも無料です。さらに費用の分割払いや過払い金を無料で調べるサービスも行っています。

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費用の分割払いもできるので、手持ちのお金がないという場合にも安心です。

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相談料・着手金無料
任意整理の費用

基本報酬:20,000円〜

減額報酬:減額できた金額の10%

自己破産の費用報酬:30万円~(少額管財事件は+20万円~)
個人再生の費用報酬:35万円~(再生委員に支払う費用+20万円~)
過払い金の費用

基本報酬:無料

過払い報酬:取り戻した過払い金額の20%。※10万円以下の場合は12.8%(+1万円の計算費用)

所在地(東京本店)東京都杉並区荻窪5-16-12 荻窪NKビル5階・6階
主な対応業務債務整理・過払金請求・登記業務

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弁護士法人・響

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  • 進捗状況をこまめに連絡
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任意整理の費用

着手金:55,000円〜

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着手金:33万円〜

報酬金:22万円〜

個人再生の費用

着手金:33万円〜

報酬金:33万円〜※住宅なし:22万円〜

過払い金の費用

着手金:無料

解決報酬金:22,000円

過払報酬金:返還額の22%(訴訟:27.5%)

所在地(西新宿オフィス)東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー14階
主な対応業務債務整理・交通事故・相続・離婚

出典:https://hibiki-law.or.jp/ ※価格は全て税込です。

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東京ロータス法律事務所

東京ロータス法律事務所の特徴
  • 債務整理の事案を数多く手がけた経験と実績
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東京ロータス法律事務所は、債務整理事案を数多く手がけた実績があるので、ノウハウを持っており、ひとりひとりの事情に応じた解決策を提案してくれます

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借金問題の相談料は無料なので、弁護士に依頼するお金がないという場合でも相談可能です。

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相談料

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任意整理の費用

着手金・報酬金:22,000円

減額報酬:11%

自己破産の費用着手金・報酬金:220,000円~
個人再生の費用着手金・報酬金:330,000円~
過払い金の費用

着手金・報酬金:無料

過払い金報酬:返還額の22%

所在地東京都台東区東上野1丁目13番2号成田第二ビル2階
主な対応業務債務整理・交通事故・労働問題・債権回収・相続問題・不動産トラブル

出典:http://tokyo-lawtas.com/ ※価格は全て税込です。

ひばり法律事務所

ひばり法律事務所

ひばり法律事務所の特徴
  • わかりやすいコラムで予備知識を得られる
  • 25年以上の実績のある弁護士が運営
  • 女性の弁護士が在籍している

ひばり法律事務所は、2020年7月に個人事務所「名村弁護士事務所」から弁護士法人事務所「ひばり法律事務所」に組織変更した法律事務所です。

ポイント
25年以上の経験と実績のある弁護士が所属しており、さまざまなケースに適切な対応が可能です。

「ご相談者様の立場に立って、親身になって業務をすること」を基本理念として掲げており、一人ひとりに合った解決策を提案してくれます。

女性の弁護士も在籍しているため、女性に相談したい人にもおすすめです。
相談料無料
任意整理の費用着手金・報酬金:22,000円
自己破産の費用着手金・報酬金:220,000円~
個人再生の費用

着手金:330,000円~

報酬金:220,000円~

過払い金の費用

着手金:0円

報酬金:0円~

成功報酬:回収金の22%(訴訟は27.5%)+実費

所在地東京都墨田区江東橋4丁目22-4 第一東永ビル6階
主な対応業務借金問題・サイト被害・離婚・相続

出典:https://www.hibari-law.net/ ※価格は全て税込です。

弁護士法人ユア・エース

弁護士法人ユア・エース

弁護士法人ユア・エースの特徴
  • 専門チームでの迅速な対応
  • 諦めずに戦い続ける姿勢
  • 債務整理専用サイトで借金減額診断が可能

弁護士法人ユア・エースは、依頼者が本当に求める最高の成果にこだわり、利用者の声に耳を傾けてくれる法律事務所です。

ポイント
早期解決を目指し、各案件には専門チームで迅速に対応してくれます。

公式サイトで借金が減額できるかどうかを無料で診断できるので、相談すべきか迷ったらまずは無料診断を試してみてはいかがでしょうか。

24時間365日、全国エリアの相談を受け付けているのも魅力的ですね。
相談料無料
任意整理の着手金・報酬金

着手金:55,000円~

和解報酬:11,000円~

減額報酬:減額分の11%

過払い報酬:返還額の22%※訴訟の場合は27.5%

自己破産の着手金605,000円~
個人再生の着手金715,000円~※住宅ローンなし:605,000円~
過払い金の成功報酬

着手金:無料

報酬金:返還額の22%※訴訟の場合は27.5%

所在地東京都中央区日本橋堀留町2-3-14 堀留THビル10階
主な対応業務債務整理・交通事故・相続・離婚・労働紛争

出典:公式サイト ※価格は全て税込です。

よくある質問

借金300万円を滞納し続けるとどうなる?
借金を滞納し続けていると、次第に債権者の取り立てが厳しくなります。電話での取り立てが増え、督促状が届き、最終的には財産の差し押さえもあるでしょう。

債権者は借金を返済してもらえない場合、裁判所に対して債務不履行の申し立てをおこなうと、裁判所が債務者に対して返済を請求します。
その請求も放置していると、裁判となり、最終的に財産や給与を差し押さえられてしまうのです。

借金300万円は決して安い金額ではありませんので、返済が困難な場合には早めに専門家へ相談してみましょう。
借金300万円を自力で完済するのは可能?
ある程度の収入があれば、弁護士や司法書士に依頼せず、自力でも借金300万円の完済は可能でしょう。ただし、新たな借金を作らず、返済を延滞しない場合に限ります。

諦めずに月コツコツを返済を続ければ、いずれ借金を完済できるはずです。ただし、生活に無理が出るほど余裕がない場合や完済できる見込みがない場合には、自力で借金問題を解決するのが難しいでしょう。
借金300万円の返済で避けるべき行為がある?
現在の借金返済のために新たな借金を作ったり、毎月の返済額が低すぎたりすると、さらに状況を悪化させる可能性が高まります。借入先を増やすと、その分だけ利息が増え、返済総額が膨らむため返済がさらに困難になるでしょう。

毎月返済する金額が低いと、月々の負担は軽くなりますが、返済期間が延びるため、利息が余計に発生し、返済総額が増えます。目先のことしか考えず行動してしまうと、将来的な負担を大きくしてしまう恐れがあるため注意しましょう。
複数の借入先から借金している場合、どうすればいい?
借入先が複数ある状態を多重債務といいます。多重債務になった場合、まずは現在の収支バランスを把握し、返済計画を立てましょう。

ある程度の収入がある場合は、金利が高い借金を優先的に繰り上げ決済し、元金を減らす方法が効果的です。ほかには、金利が低い借入先に一本化する「おまとめローン」の活用も有効といえます。
借金が300万円ある場合、債務整理を検討すべき?
自力での完済が困難な場合は債務整理を検討すべきです。債務整理を利用すれば、借金の元金や利息を減らせるため、返済の負担を軽くできます。

毎月の返済で生活が苦しい場合は、できるだけ早く専門家に相談し、債務整理を検討してみましょう。
借金300万円の債務整理はどの方法が向いている?
債務整理のなかで、手続きが早く費用が低いのが任意整理です。裁判所を介さず手続きする任意整理は、債権者との交渉によって借金を減額できるかが決まります。

一方で、個人再生や自己破産は裁判所を介して手続きするため、時間や費用がかかる債務整理方法です。多額の借金を大幅に減額・免除できる反面、利用できる条件を満たす必要があり、任意整理より手間がかかります。

自分に適した解決方法がわからない場合には、専門家の無料相談を受けてみてください。

まとめ

今回は、借金300万円を返済するためのポイントや、債務整理を実施するメリットなどについて解説しました。

300万円の借金を返済することは決して容易ではないものの、不可能ではありません。現時点で滞納がなく、現実的な返済計画が作成できているのであれば完済の余地はあるでしょう。

しかし、多重債務に陥っており毎月の返済額を借金で工面しているような状態であれば、完済の見込みは薄いと言わざるを得ません。

そういった場合には、問題を先送りにせず早めに弁護士に相談するのがおすすめです。

弁護士に相談すれば、債務状況に応じた最適な解決策を提案してもらえます。

記事内で紹介した弁護士・司法書士事務所では無料相談も実施しているため、借金問題でお悩みの場合はぜひ早めの相談を意識してみてください。

執筆者情報執筆者情報
おかねプロ編集部

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