債務整理

借金を返済したい!早く返すコツや注意すべきNG行動も解説

借金を返済したい!早く返すコツや注意すべきNG行動も解説-アイキャッチ
この記事はPRを含みます
本記事にはアフィリエイトプログラムを利用しての商品のご紹介が含まれます。本記事を経由しサービスのお申し込みや商品のご購入をした場合、サービスや商品の提供元の企業様より報酬を受け取る場合がございます。

「借金返済をしたいけど金額が膨らみすぎた」「借金を減額する手段はある?」借金問題を抱えている人ならこのような疑問を感じたこともあるのではないでしょうか?

借金は返済期間が延びるほど支払総額が高額になるため、早い段階で対策を打つことが肝心です。

本記事では、借金を早く返済するためのコツ借金減額を目的とした債務整理手続きについて解説します。

借金問題を弁護士に相談するメリットにも言及しているので、ぜひ参考にしてください。

無料・匿名OK!
借金を減らすならコチラ!

Hibino

借金減額診断は、借金がいくら減らせるかがすぐにわかります!

•名前なしで匿名OK
•3つの質問で最短1分で完了!
•無料で診断可能

毎月の返済額が半分以下になることも!まずは無料で診断することをおすすめします。

監修者情報
*本記事は、以下の専門家によって監修されています。

涌井好文

監修者


社会保険労務士


涌井好文




Twitter

涌井社会保険労務士事務所 代表

自身が非正規雇用を経験したことから、労働者を取り巻く雇用環境に興味を持ち、社会保険労務士の資格を取得。

2014年より神奈川県で社会保険労務士として開業登録を行い、以後地域における企業の人事労務や給与計算のアドバイザーとして活動を行う。退職時のおけるトラブル相談や、転職時のアドバイスなど、労働者側からの相談にも対応し、労使双方が円滑に働ける環境作りに努めている。また、近時はインターネット上でも活発に活動しており、クラウドソーシングサイトやSNSを通した記事執筆や監修を中心に行う。
本コンテンツで紹介している弁護士・司法書士事務所は日本弁護士連合会、または日本司法書士連合会に登録されている事業者です。詳細は「債務整理おすすめ弁護士・司法書士事務所一覧」をご覧ください。本コンテンツ内で紹介している商品・サービスの一部もしくは全てに、広告が含まれる可能性があります。ただし、各コンテンツは「債務整理おすすめ事務所のランキング根拠」に基づいた公正な評価と紹介をしており、広告が各サービスの評価に影響をもたらすことは一切ございません。詳しくは、おかねプロコンテンツポリシー広告掲載ポリシーをご確認ください。

【当サイトは金融庁の広告に関するガイドラインに則って運営しています】
金融商品取引法
金融商品取引法における広告等規制について
広告等に関するガイドライン

借金返済の早く返す8つのコツ

借金を早く返済するためのコツとしては、以下のようなものが挙げられます。

では、一つずつ見ていきましょう。

コツ①債務状況を把握する

借金を返済するには、まず債務状況を把握する必要があります。少なくとも以下の項目は明確にしておきましょう。

  • 借入額
  • 返済金額
  • 金利
  • 支払期日
  • 遅延損害金発生有無

借金の金額が高額になり、借入先が増えるほど債務状況を把握するのは困難になっていくので、主に上記の項目を定期的に確認することが重要です。

また債務状況を確認する際におすすめなのが、借金減額シュミレーターです。自分の借金を減らせる余地はないのかを同時に知ることができ、借金を早く返済するための次のアクションを見つけられるでしょう。

借金減額シュミレーターは、無料・匿名で利用できるものも多いため個人情報の漏洩が不安な方も安心して使えます。またシュミレーターの運営をしているのは弁護士事務所などがほとんどであるため、その点も安心できるでしょう。

借金減額シュミレーターの結果、減額することが可能だった場合は、弁護士や司法書士に相談すれば手続きに向けてスムーズに動き出せるでしょう。

コツ②支出を見直す

借金返済額を確保するために、娯楽費などの変動費だけでなく、固定費もできるだけ減らしていきましょう。

特に、スマートフォン代やインターネット代で構成される「通信費」は固定費の中でも節約しやすい項目です。

ポイント
不要なオプションがついて無駄にお金がかかっているケースや、自分に合わないプランを契約していて料金が割高になっているケースが良くあるからです。

契約当初に特典を受ける目的で加入したオプションを解約し忘れていたり、毎月20GBのデータ通信量しか使わないのに、データ通信無制限のプランを契約していたりする人も少なくありません。

携帯のプランを変えるだけで通信費をぐっと抑えられる場合があります。

支出を減らすには、毎月当然のように払っていた「固定費」を見直してみるのがおすすめです。

コツ③借金返済計画を立てる

債務状況が把握できたら、具体的な返済計画を立ていきましょう。返済計画を立てるための第一ステップは、毎月の返済可能金額を明確にすることです。

例えば、以下のように支出を書き出し、収入との差額から返済可能金額を割り出します。

ひと月あたりの支出例
  • 家賃:6万円
  • 水道光熱費:1万円
  • 通信費:2万円
  • 保険料:1万円
  • 食費:3万円
  • 交通費:1万円
  • 娯楽費:2万円
  • 日用品費:1万円
  • 支出合計:17万円

収入が20万円であれば、毎月の返済可能金額は3万円です。

このようにして返済可能金額を明確にしたら、利息がどれだけ発生するか、完済までどれだけの期間を要するか計算してみましょう。

では、借入残高100万円(金利15%)の借金を毎月3万円ずつ返済するとどうなるか見ていきます。

ひと月あたりの利息は、「借入残高×金利÷365×借入日数(30)」この式で計算できます。

この例では、ひと月あたり約12,328円の利息が発生しており、17,672円しか元本を返済できていません。

2カ月目は、100万円からひと月目の元本返済分である17,672円を差し引いた982,328円に対して利息が発生することになります。

ポイント
このように、元本が減れば利息も減りますが、毎月の返済額が低ければ元本は簡単にはなくならないことが分かったでしょう。

ここから、2カ月目以降の利息と返済期間を手計算するのは大変なので、借金返済シミュレーターを用いて完済までの道のりをシミュレーションしてみます。

借金返済シミュレーターとは?
借入額や金利、毎月の返済額などを入力することで、支払総額や支払期間を調べられるWebツールを指します。

借金返済シミュレーターを使って診断した結果以下のような結果が出ました。

支払期間利息支払総額
約44カ月約301,674円約1,301,674円

100万円(金利15%)の借金を毎月3万円ずつ返済していくと、完済まで約3年8カ月かかり、なんと利息だけで約30万円発生することが分かりました。

この例に関して言えば、もう少し多めに毎月の返済額を確保したほうが良さそうですね。

このように、借入額や金利、毎月の返済化可能金額が分かれば、支払期間や利息、支払総額を計算して、より具体的な完済までの道のりをシミュレーションできるのです。

なお、借金返済のコツとして挙げられる利息の減額については、こちらの借金返済の4つのコツ|上手な返し方と返済しやすくする方法借金返済の4つのコツ|上手な返し方と返済しやすくする方法を参考にしてみれください。

出典:お借入・ご返済シミュレーション‐プロミス公式サイト

コツ④返済額を上げる

毎月の返済額が少なければ元本を完済するのが遅くなります。

注意点
借金の利息は元本に対して発生するので、支払期間が長くなるほど利息が高額になり、支払総額が増えてしまうのです。

支払総額を抑えて効率的に借金を返済していくためには、生活を切り詰めて毎月の返済額を上げるのも手です。

コツ⑤収入を増やす

借金返済額を少しでも多く確保するのに最も効果的なのは、収入を増やすことです。とはいえ、今すぐに本業の収入を増やすというのは現実味に欠ける話でしょう。

そこでおすすめなのは、副業を始めて収入源を増やすことです。

ポイント
新型コロナウイルスの影響により非対面・非接触が推奨されている昨今、インターネット環境さえあればできる仕事が数多くあります。

例えば、スマートフォンひとつで始められる副業としては、「アンケート回答」や「口コミ投稿」、専門的なスキルを活かせる副業としては「プログラミング設計」や「ホームページ作成」などが挙げられます。

業務によって報酬や作業に必要な時間は異なるので、本業に差し支えない程度で副業を始めてみるのも手段のひとつです。

コツ⑥繰り上げ返済

繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に元本の一部または全部をまとめて返済することを言います。

繰り上げ返済した分のお金には利息が発生しないので、元本のみを減額し利息負担を軽減することが可能です。

繰り上げ返済は、「期間短縮型」「返済額減額型」の2種類に大別されます。

期間短縮型繰り上げ返済によって元本が減った後も、これまでと同じ金額で返済を続けることで支払期間を短縮する方法。
返済額減額型繰り上げ返済によって元本が減った後に、支払期間を変更せず毎月の支払額を減額する方法。

どちらも元本が減る分負担が軽減される点は同様です。

ただし、元本が残っている限り利息が発生しつづけることから、利息および支払総額を減額させる効果が高いのは、支払期間を短縮した分早く元本が無くなる「期間短縮型」です。

コツ⑦ローンの借り換え

ローンの借り換えも利息を減額するのに効果的な手段です。

現在より契約条件が良い金融機関から融資を受けて現在の借金を完済し、借入先を変更する。これがローンの借り換えです。

借入総額が同額でも金利を下げられれば、利息負担が少なくなります。

ただし、ローンの借り換えを実施すると金利以外の契約条件も変化し、それがマイナスに作用する場合があるので注意が必要です。

例えば、支払日が給料日前に変更され支払額を工面するのが難しくなるケースや、借り換え時に事務手数料が発生するケースなどが想定されます。

最も気を付けなくてはならないのが、「支払額の設定」についてです。

注意点
毎月の支払額を最低ラインに設定すると、支払期間が長期化してしまいます。

すると、毎月の利息は低くなっても、利息を払う期間が長くなるために借り換え前より支払総額が高くなる恐れがあるのです。

コツ⑧おまとめローン

おまとめローンとは、複数社からの借金を一本化することで利息負担の軽減や家計管理の簡便化を実現する手段を指します。

例えば、クレジットカード会社Aから30万円、消費者金融Bから20万円、銀行Cから15万円、合計65万円借金しているとします。

ポイント
この場合に別な金融機関Dから65万円の融資を受け、3社分の借金を清算すれば、あとは金融機関Dにのみ返済すれば良くなります。

これでおまとめローンは完了です。おまとめローンでもローンの借り換え同様、現在よりも低金利で融資が受けられれば、その分だけ利息負担を軽減することが可能です。

さらに、複数社からの借入を1社にまとめることで、支払日を1日に減らし家計管理の簡便化を促進する効果も期待されます。

ただしおまとめローンを利用する場合も、毎月の支払額を低く設定しすぎないよう注意しなくてはなりません。

コツ⑨金利の高い借金から返済する

借入が複数件ある場合は金利の高い借入先から優先するといいでしょう。元金をなるなるべく減らすことで利息の支払いを低額で抑えることが可能です。

一つ例を挙げてみると、100万円を金利18%で借入れし、30日で一括返済するとします。この場合、1,000,000円×18%×30日÷365=14,794円となります。

しかし同じ20万円でも金利15%で借入れし、30日で一括返済した場合は1,000,000×15%×30日÷365(日)=12,328円となり、約2,466円の差額が生じます。

同じ金額でも金利によって差額が大きく生じるため、返済が長期化すると総額が増加し、さらに返済が厳しくなるでしょう。

コツ⑩リボ払いはしない

クレジットカードのリボ払いは手数料が比較的に高いため、利息が増えやすい傾向があります。

特に支払い額が大きく、長期的に支払っていると利息ばかりに払っていて元金が減りにくい状況が生じるでしょう。

注意点
リボ払いのほか、分割払いも返済回数によってはリボ払いと同等の金利の場合もあり返済の見通しが立ちにくいと考えられます。

すでに借金がある状態で分割・リボ払いをするのはさらに借金をすることなので、とても危険です。

クレジットカードで商品を購入する時はなるべく、一括払いしすると利息を抑えることができるでしょう。

借金返済を早く返したいときのNG行動

ここまで借金を効率良く返済していくためのコツや効果的な手段について解説してきました。

本項では、借金問題を悪化させる可能性があるNG行動を3つ紹介します。

気を付けたいNG行動
  • 闇金からお金を借りる
  • クレジットカードを現金化する
  • 借金で借金を返済しようとする

それでは一つずつ見ていきましょう。

闇金からお金を借りる

どれだけ資金調達に苦しんでいても闇金からお金を借りるのは避けましょう。闇金とは、貸金業者が受けるべき国や都道府県の登録なしに貸金業を営む違法業者を指します。

注意点
「闇金からお金を借りるつもりは一切ないから自分には関係ない」と考える人もいるでしょう。しかし、ほとんどの闇金業者は自らが闇金業者であることを公表していません。

一般的な貸金業者に寄せた社名を掲げ、ホームページの内容も充実させて債務者の勘違いを誘発させようと目論む闇金業者も存在します。

一般的な貸金業者と闇金業者を見分けるのは簡単ではないのです。

闇金業者は、「審査なし・即日融資」などと借金せざるを得ない事情がある人にとって救いに感じられるような宣伝によって生活困窮者を誘き出そうとします。

借金がかさみ返済できなくなれば、財産の差押えなどを恐れて、相手が闇金だと知らずに「審査なし」と謳う業者からお金を借りてしまっても不思議ではありません。

注意点
しかし、一度闇金から借金してしまえば、法外な金利を課され、そのうえ精神的な圧迫をかけられて返済せざるを得ない状況に追い込まれてしまいます。

貸金業者からお金を借りる際は、金融庁が運営する登録貸金業者情報検索サービスなどを利用して、登録を受けている健全な貸金業者であるか必ず確認しましょう。

出典:登録貸金業者情報検索サービス‐金融庁

クレジットカードを現金化する

クレジットカードの現金化とは、購入商品の代金をカード会社に立て替えてもらい、後に分割返済する「ショッピング枠」を利用して現金を調達することを言います。

例えば、ショッピングで購入した商品をクレジットカード現金化業者などに売却して現金を得るなどの行為がクレジットカードの現金化に当たります。

ショッピング枠が限度額に達していなければ、審査が必要な借金よりも手軽にまとまったお金を手に入れられるのがメリットと言えます。

注意点
しかし、クレジットカードの現金化はカード会員の利用規約で禁止されている場合がほとんどです。

行為が発覚した場合には、カードが強制解約となりカード会社への返金を求められるのが一般的です。

借金を借金で返済しようとする

借金を返済する目途が立っていない状態で債権者からの催促を受け続ければ、「返済額を工面するために借金する」という選択をとる人がいてもおかしくありません。

しかし、返済計画を立てずにその場しのぎで借金を重ねるのは、負債をさらに膨れ上がらせる要因となるハイリスクな行為です。

金融機関からの借金には、基本的に利息が発生することを忘れてはいけません。

当然、借金返済のための借金にも利息が発生するので、他人資本をあてにしているうちは支払総額を少なくすることはできないのです。

加えて、借入先が増えるほど借金の管理が複雑化していき、支払期日に遅れ遅延損害金が発生するリスクも高くなると予想されます。

借金がかさんでしまう人の特徴

借金を作りがちな人には、共通して以下のような特徴があります。

借金癖がある人の共通点
  1. ギャンブルを頻繁におこなう
  2. 支払方法がクレジットカード払い
  3. プライドが高く見栄を張る
  4. 今後の計画を立てていない
  5. 衝動買いでストレスを発散している

各特徴を知り、自分や周囲の人間が当てはまっていないか確認してみてください。

ギャンブルを頻繁におこなう

ギャンブルを頻繁におこなう人は、借金ができやすい人の代表的な特徴です。娯楽程度なら問題ありませんが、毎日通ったり、1日中ギャンブルしていたりする人は注意すべきといえます。

ギャンブルは勝った快感が忘れにくい、中毒性が高いある遊びです。

注意点
大きく負けていても、以前のように勝てると思い込んでしまうと、いつの間にか多額の損失を生み出しているケースも少なくありません。

ギャンブルを過度におこなう「ギャンブル依存症」は、WHOによって正式に病気と認定されています。

ギャンブル依存症だけでなく、アルコール依存症や買い物依存といった依存症も借金がかさむ大きな原因です。

多額の借金を作らないためにも、医療機関のカウンセリングを受けることをおすすめします。

支払方法がクレジットカード払い

クレジットカードは現金を持たずに買い物できるため、非常に便利ですよね。近年では、ポイント付与といったサービスも影響し、キャッシュレス化が進んできます。

注意点
クレジットカードを多用し過ぎると、月々の返済額が膨らみ、支払えなくなる可能性があるでしょう。

特に、リボ払いを利用すると、月々の返済額が少ない分、利息によって合計の支払額が増えてしまいます。

利用する際は使い過ぎないように注意しましょう。

プライドが高く見栄を張る

プライドが高い人も借金を作りがちです。周囲の目が気になり、身の丈に合っていない生活を送ると、いずれ借金を作りかねません。

ポイント
高級車やハイブランド品の購入やタワーマンションに住むことを目標に、仕事に精を出している方もなかにはいるでしょう。

収入に合ったお金の使い方なら問題ありませんが、見栄を張るためだけに高価な買い物をすると借金につながります。

自身の収支バランスを把握し、身の丈にあった生活を心がけましょう。

今後の計画を立てていない

計画性がない人も借金ができやすいといえます。

たとえば、旅行に行き、その場の気分で高価な食事を繰り返したり、余計なおみやげを購入したりと、必要以上にお金を使ってしまう人は注意が必要です。

注意点
リボ払いを使用し、毎月の返済額や残高を確認しないまま、クレジットカードを多用していると気づかぬうちに支払額が膨れ上がっているケースもあります。

本当に必要か、購入しても問題はないかなと、お金を使用した後の状況をしっかりと考えておきましょう。

特に高価なものを購入する際には計作成が重要です。

衝動買いでストレスを発散している

ストレス社会の現代では、どのようにしてストレスを発散するかが重要といえます。

ネットショップや道端でみた商品を衝動的に購入しストレスを発散していると、一時的に気分は良くなるかもしてませんが、失う対価が大きいといえるでしょう。

ストレスは体に悪いため、うまく発散する方法をみつけることが大切です。

借金返済が難しいなら債務整理を検討しよう

上記で説明したような手段を用いても借金を返済できない場合には、公的な借金救済制度である債務整理を検討するのがおすすめです。

簡単に説明すると、債権者との交渉や裁判上の手続きによって借金を減額する手段のことを債務整理と言います。具体的には、以下3つの手続きが存在します。

では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

任意整理

任意整理とは、債権者に債務履行が困難な旨を打ち明け、直接交渉することで借金を減額してもらう手続きを指します。

任意整理の主な特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

任意整理の特徴
  • 裁判を実施しない
  • 利息のみ減額されるケースが多い
  • 手続の対象債務を選べる

任意整理は、あくまで債権者に直接借金を減額してほしい旨を伝え和解を目指す手続きです。債権者、債務者間のやりとりに法的拘束力は介在しません。そのため、裁判を実施せずに短期間で借金を整理できるのです。

これが任意整理最大の特徴と言えます。

また、個人再生や自己破産とは異なり、減免を希望する債務のみ任意整理できるのもメリットのひとつです。

保証人付きの借金を手続き対象から外せば、減免された借金の返済義務を引き継いだ保証人に対して一括返済が請求されるのを回避できます。

このように、手続期間や対象債務の選択において債務者にメリットがある任意整理ですが、個人再生や自己破産に比べると借金の減額効果が劣るのも事実です。

ポイント
なぜなら、借金がどれだけ減額されるかは債権者の判断に依拠する部分が大きいからです。

極端な話、債権者が「借金を返済しなくても良い」と言えば、借金支払義務はなくなります。しかし、現実的には利息のみ減額されるケースが大半です。

短期間で利息のみ減額したい人にとっては効果的ですが、借金を大幅に減額したい人からすれば望んだような結果を得られない恐れがあります。

個人再生

個人再生とは、債務履行が困難な旨を裁判所に申立て、認可を受けて借金を減額してもらう手続きです。

個人再生の主な特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

個人再生の特徴
  • 財産を維持したまま借金を大幅に減額できる
  • 返済中の住宅ローンのみ手続き対象から外せる
  • 一定水準以上の支払能力を有していなければ手続きが不認可になる

任意整理とは異なり、個人再は裁判が必須です。手続き期間は長くなるものの、法的な強制力が働く分借金を大幅に減額できる可能性があります。

債務総額によりますが、債務残高を5~10分の1程度にまで圧縮することも不可能ではありません。

ただし、自己破産のように借金支払義務が全て無くなることは決してありません。そのため、債務を減免しても借金を完済できる見込みがない場合には手続きが不認可となる恐れがあります。

ポイント
もうひとつ個人再生のメリットとして挙げられるのは、「住宅ローン特則」を利用することで、返済中の住宅ローンを手続きの対象から外し住宅を維持しながら借金を整理できる点です。

因みに、担保が設定されているローンを債務整理すると、当該財産はローン会社に回収され競売に掛けられるのが通常です。

自己破産

自己破産とは、支払能力の欠如が原因で債務履行が不可能となった場合に、裁判所の許可を得て借金支払義務を全て免除してもらう手続きです。

自己破産の主な特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

自己破産の特徴
  • 借金支払義務が全て免除される
  • 一定以上の価値を持つ財産が処分される
  • 生活必需品は残しておける

自己破産に至った事情などから借金支払義務を免除するのが妥当であると裁判所に判断されれば、特定の債権を除く全ての借金を返済する必要がなくなります。

ここで言う特定の債権とは、自己破産の結果に関係なく継続的な支払いが求められる「非免責債権」を指します。借金ではありませんが、税金や罰金などがこれに該当します。

非免責債権については、破産法253条1項に根拠が述べられています。

一定以上の価値を持つ財産が裁判所によって処分されるのも自己破産の特徴です。

財産が処分されるのは、借金の返済が一切できなくなる代わりに、現金化した財産を分配することで債権者の利益を最大限保護するためです。

破産者名義の自動車やマイホーム等は高確率で処分されてしまいます。

ポイント
ただし、全ての財産が処分対象となるわけではなく、家具や衣服などをはじめとした生活必需品や、一定以下の現金は残しておけます。

出典:自己破産における非免責債権とは?‐債務整理・過払い金ネット相談室

借金返済したい人は弁護士への相談がおすすめ

自分自身で収支を見直して返済計画を立て、借金を完済することも不可能ではありません。しかし、負債が高額な場合や、借金する癖がついてしまっている場合に、誰にも頼らずに借金問題を解決するのは容易ではないでしょう。

また一人で借金問題をかけ込むと、完済までの道筋を立てられずに返済期間が長期化したり、借金が無くならない焦りから前述したようなNG行動を取ってしまったりするリスクがあります。

そのため、借金をできるだけ早く完済したい場合には弁護士に相談するのがおすすめです。

弁護士に相談する大きなメリットとしては、以下の2つが挙げられます。

弁護士に相談するメリット
  • 自分に合った解決策が分かる
  • 債務整理手続きを代行してもらえる

本記事で紹介したように借金問題を解決するための手段は複数存在しますが、良くも悪くもそれぞれに特性があり、債務状況によって選択するべき手段は異なります。

借金を効率的に返済していくには、自分に合った手段を選択することが重要です。

ポイント
ひとりで解決策を導き出すのは簡単ではありませんが、弁護士に相談すれば、適切なアドバイスもらえ最適な解決策を知ることができます。

相談の結果、債務整理を実施することになった場合には、書類の準備・作成から債権者とのやりとりまで弁護士に代行してもらえます

債務整理の実績が豊富な弁護士によるサポートを受けながら手続きを実施することで、借金を大幅に減額できる可能性が高くなるのです。

借金問題の相談におすすめな弁護士・司法書士事務所5選

※本記事に掲載しているランキングは、口コミ投稿フォームcrowdworks.jpの口コミ募集ページより寄せられた利用者の声をもとに基準を作成し、客観的・多角的な評価をしております。ランキングを決定づける基準や得点は、ランキングの根拠をご参照ください。

はたの法務事務所

はたの法務事務所

はたの法務事務所の特徴
  • 着手金が無料
  • 何回でも無料で相談可能
  • 分割支払いが可能
  • 全国どこでも無料で出張
  • 20万件以上の相談実績

はたの法務事務所は、司法書士の事務所です。全国の指定した場所に無料出張してくれるので、家事や育児の合間に相談も可能です。

ポイント
相談料や着手金が無料で、相談は何回でも無料です。さらに費用の分割払いや過払い金を無料で調べるサービスも行っています。

これまで20万件以上に対応した実績と経験があり、満足度も95.2%※1と高水準です。土日祝日も電話相談が可能なので、平日は忙しくて時間が取れないという人にもおすすめです。

費用の分割払いもできるので、手持ちのお金がないという場合にも安心です。

※1公式サイトより

相談料・着手金無料
任意整理の費用

基本報酬:20,000円〜

減額報酬:減額できた金額の10%

自己破産の費用報酬:30万円~(少額管財事件は+20万円~)
個人再生の費用報酬:35万円~(再生委員に支払う費用+20万円~)
過払い金の費用

基本報酬:無料

過払い報酬:取り戻した過払い金額の20%。※10万円以下の場合は12.8%(+1万円の計算費用)

所在地(東京本店)東京都杉並区荻窪5-16-12 荻窪NKビル5階・6階
主な対応業務債務整理・過払金請求・登記業務

出典:公式サイト
 ※価格は全て税込です。

弁護士法人・響

弁護士法人・響

弁護士法人・響の特徴
  • 多くの弁護士が在籍
  • 進捗状況をこまめに連絡
  • 依頼前にかかる費用を明示

弁護士法人・響は、お客様に寄り添った解決を第一の目標としている法律事務所です。納得いくまでわかりやすく方針を説明してくれるだけでなく、進捗状況もこまめに連絡してくれます。

ポイント
24時間365日相談受付しており、全国にも対応しているので、近くに任せられる法律事務所がない場合にもおすすめです。

多くの弁護士が在籍しており、担当弁護士だけでなくチーム全体で取り組んでくれるので、問題解決力も高いです。

依頼前に費用をきちんと明示してくれるので、説明されていない追加料金が発生する不安がないのも魅力です。
相談料無料
任意整理の費用

着手金:55,000円〜

報酬金:11,000円〜

減額報酬金:減額分の11%

自己破産の費用

着手金:33万円〜

報酬金:22万円〜

個人再生の費用

着手金:33万円〜

報酬金:33万円〜※住宅なし:22万円〜

過払い金の費用

着手金:無料

解決報酬金:22,000円

過払報酬金:返還額の22%(訴訟:27.5%)

所在地(西新宿オフィス)東京都新宿区北新宿2-21-1新宿フロントタワー14階
主な対応業務債務整理・交通事故・相続・離婚

出典:公式サイト ※価格は全て税込です。

東京ロータス法律事務所

東京ロータス法律事務所

東京ロータス法律事務所の特徴
  • 債務整理の事案を数多く手がけた経験と実績
  • 土日祝日も電話対応OK
  • 借金問題の相談料は何度でも無料
  • 全国対応可能
  • 代行弁済で返済は弁護士事務所に行い債権者とのやりとり不要

東京ロータス法律事務所は、債務整理事案を数多く手がけた実績があるので、ノウハウを持っており、ひとりひとりの事情に応じた解決策を提案してくれます

ポイント
借金問題の相談料は無料なので、弁護士に依頼するお金がないという場合でも相談可能です。

電話相談には電話代がかからないので、じっくりと納得のいくまで相談できます。

電話相談は土日祝日も対応しているので、平日は仕事で忙しい方も安心です。

相談料

無料
任意整理の費用

着手金・報酬金:22,000円

減額報酬:11%

自己破産の費用着手金・報酬金:220,000円~
個人再生の費用着手金・報酬金:330,000円~
過払い金の費用

着手金・報酬金:無料

過払い金報酬:返還額の22%

所在地東京都台東区東上野1丁目13番2号成田第二ビル2階
主な対応業務債務整理・交通事故・労働問題・債権回収・相続問題・不動産トラブル

出典:公式サイト
 ※価格は全て税込です。

ひばり法律事務所

ひばり法律事務所

ひばり法律事務所の特徴
  • わかりやすいコラムで予備知識を得られる
  • 25年以上の実績のある弁護士が運営
  • 女性の弁護士が在籍している

ひばり法律事務所は、2020年7月に個人事務所「名村弁護士事務所」から弁護士法人事務所「ひばり法律事務所」に組織変更した法律事務所です。

ポイント
25年以上の経験と実績のある弁護士が所属しており、さまざまなケースに適切な対応が可能です。

「ご相談者様の立場に立って、親身になって業務をすること」を基本理念として掲げており、一人ひとりに合った解決策を提案してくれます。

女性の弁護士も在籍しているため、女性に相談したい人にもおすすめです。
相談料無料
任意整理の費用着手金・報酬金:22,000円
自己破産の費用着手金・報酬金:220,000円~
個人再生の費用

着手金:330,000円~

報酬金:220,000円~

過払い金の費用

着手金:0円

報酬金:0円~

成功報酬:回収金の22%(訴訟は27.5%)+実費

所在地東京都墨田区江東橋4丁目22-4 第一東永ビル6階
主な対応業務借金問題・サイト被害・離婚・相続

出典:公式サイト
 ※価格は全て税込です。

ユア・エース

ユアエース

ユア・エースの特徴
  • 専門チームでの迅速な対応
  • 諦めずに戦い続ける姿勢
  • 債務整理専用サイトで借金減額診断が可能

ユア・エースは、依頼者が本当に求める最高の成果にこだわり、利用者の声に耳を傾けてくれる法律事務所です。

ポイント
早期解決を目指し、各案件には専門チームで迅速に対応してくれます。

公式サイトで借金が減額できるかどうかを無料で診断できるので、相談すべきか迷ったらまずは無料診断を試してみてはいかがでしょうか。

24時間365日、全国エリアの相談を受け付けているのも魅力的ですね。
相談料無料
任意整理の着手金・報酬金

着手金:55,000円~

和解報酬:11,000円~

減額報酬:減額分の11%

過払い報酬:返還額の22%※訴訟の場合は27.5%

自己破産の着手金605,000円~
個人再生の着手金715,000円~※住宅ローンなし:605,000円~
過払い金の成功報酬

着手金:無料

報酬金:返還額の22%※訴訟の場合は27.5%

所在地東京都中央区日本橋堀留町2-3-14 堀留THビル10階
主な対応業務債務整理・交通事故・相続・離婚・労働紛争

出典:公式サイト 
※価格は全て税込です。

よくある質問

複数の借金を返したい場合、どうすればいい?
まずは、自身の収支を把握し、借金の返済計画を立てます。ボーナスが近いなど、手元に大きなお金が入る場合には、一つでも多く借金を完済しておくことが大切です。

一度の完済が困難な場合には、利息の支払いをできる限り減らしましょう。金利の低い借入先にまとめる「借金の一本化」をおこなえば、利息による返済の負担を軽くできます。
借金の返し方で避けるべき行動とは?
月々の返済をほかの借入先による借金でおこなう行為は避けるべきです。別会社から借金をし、返済に充てていると、利息が増えていき、支払総額が増えてしまいます。

毎月の返済額を低く設定するのも避けるべきといえるでしょう。月々の返済額が少なすぎると、借金の元金がなかなか減らず、支払期間が延びてしまいます。支払期間が延びる分、利息を支払わなければならないため、支払総額が増えるのです。
借金返済で生活が苦しい場合はどうすればいい?
借金の返済で生活が苦しい場合には、債務整理を検討すべきです。債務整理は借金の元金や利息を減らす手続きで、主な方法には任意整理・個人再生・自己破産があります。

利用条件がそれぞれ異なり、自分ではどの方法が適しているか判断しづらいため、専門家への相談が賢明です。
家族の借金を返したいけど、貸金業者は情報を提供してくれる?
家族でも、個人情報であるため貸金業者は本人以外の問い合わせに回答できません。借金の肩代わりはリスクが高く、今後の借金にもつながるため、慎重な判断が必要です。

家族が借金問題で困っているなら、弁護士や司法書士といった専門家へ一度相談してみてください。

まとめ

借金返済を着実にしていくには、まず債務状況を把握し具体的な返済計画を作成することが重要です。

毎月の返済可能金額から支払期間を計算した結果、完済まで長い年月を要することが分かった場合には、収支の見直しや副業の開始などを検討するのも良いでしょう。

利息を減額するための手段としては、「繰り上げ返済」や「ローンの借り換え」「おまとめローン」などが効果的です。

こういった手段を駆使しても借金完済の目途が立たなければ、債務整理を視野に入れできるだけ早く弁護士に相談するのがおすすめです。

記事内で紹介した弁護士・司法書士事務所では無料相談も行っているため、借金問題の早期解決のためにも、早めの相談を心掛けてみてください。

執筆者情報執筆者情報
おかねプロ編集部

おかねプロは、資産運用・債務整理などにお金にまつわる情報発信を行うメディアです。現在の生活に困っている方が当サイトを通して新しい選択を見つけ、悩みをなくすことができるようユーザーに寄り添ったコンテンツ制作を心がけています。詳しくはコンテンツポリシーをご覧ください。

・本記事の内容は、本記事内で紹介されている商品・サービス等を提供する企業等の意見を代表するものではありません。
・本記事の内容は、本記事内で紹介されている商品・サービス等の仕様等について何らかの保証をするものではありません。本記事で紹介しております商品・サービスの詳細につきましては、商品・サービスを提供している企業等へご確認くださいますようお願い申し上げます。
・本記事の内容は作成日または更新日現在のものです。本記事の作成日または更新日以後に、本記事で紹介している商品・サービスの内容が変更されている場合がございます。
・本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他の企業等の意見を代表するものではありません。
・本記事内で紹介されている意見は、意見を提供された方の使用当時のものであり、その内容および商品・サービスの仕様等についていかなる保証をするものでもありません。