
イーサリアムは今後大型アップデートを控えており、価格上昇の可能性が高いと考えられている仮想通貨(暗号資産)です。しかし、「どこまで上がる?」「購入のタイミングは?」と悩み、投資をためらっている人も少なくありません。
そこでこの記事では、イーサリアムの最新ニュースや、2022年内にどこまで価格上昇をするのかの見通しについて解説します。
目次
イーサリアムの基本情報と特徴を解説
- スマートコントラクトが利用できる
- DeFiの基盤として活躍
- NFTのプラットフォームとしてシェアが広い
- 発行上限枚数がない
- 半減期がない
イーサリアムとは、プラットフォームの名称であり、通貨の名称ではありません。
日本ではプラットフォームに対しても、通貨に対しても「イーサリアム」と呼ぶことが多いのでややこしいですが、厳密には違うので注意しましょう。
通貨名 | イーサリアム |
---|---|
通貨単位 | ETH |
時価総額 | ¥46,907,421,649,621 |
時価総額ランキング | 2位 |
発行上限枚数 | なし |
現在の値段 | ¥397,621.94 |
国内で扱える取引所 | DMM Bitcoin、コインチェック、GMOコイン、ビットフライヤーなど |
出典:https://coinmarketcap.com/ja/ ※2021年10月時点
スマートコントラクトが利用できる
イーサリアムの1つ目の特徴は、『スマートコントラクト』をブロックチェーン上に埋め込み、実行できることです。
ビットコインのプラットフォームでは、決済や送金など、お金のやりとりの情報をブロックチェーン上に記載するまでが可能です。
スマートコントラクトのメリットは、今まで時間をかけていた事務作業の手間が省ける点です。人件費も浮くのでコストも削減できます。
例えば店で商品をレンタルするとき、「来店して契約を交わす」→「商品を借りる」→「数日後に商品を返しに行く」→「返品処理をする」と段階が必要でした。
しかしスマートコントラクトを利用すれば、このような作業はすべて必要なくなります。最初のトリガーを発動させれば、全て自動で行ってくれるシステムです。
DeFiの基盤として活躍
2020年から注目を集めているものに『DeFi』があります。
手数料の安さやセキュリティの高さから盛り上がりを見せているDeFiですが、2021年現在はイーサリアムのプラットフォーム上で作られたものが多いです。
NFTのプラットフォームとしてシェアが広い
2021年から「NFT」が注目を集めています。
NFTを理解するには、アート作品をイメージすると分かりやすいでしょう。
ゴッホの現物の絵を持っていればとても価値が高く高額ですが、デジタルでゴッホの作品を持っていても、誰でも簡単にコピーできますし、偽造もできるので金銭的価値は低いです。
デジタルコンテンツひとつひとつが代替えできないコンテンツとなるので、作品の金銭的価値が高まっているのです。
NFT市場は現在大きな盛り上がりを見せており、NFT作品を制作する企業やアーティスト、転売している人も世界中で増えています。
発行上限枚数がない
イーサリアムには発行上限枚数が設定されていません。そのため円やドルなど法定通貨のように、自由に枚数を増やしたり減らしたりできます。
上限枚数が決まっていないと価値が高まりにくいので、価格上昇は起こりにくいのもETHの特徴です。
半減期がない
ビットコインには半減期と呼ばれるものが設定されています。4年に1度くらいのペースでおとずれ、マイニングでもらえる報酬が半分になってしまいます。
しかし、イーサリアムには半減期はありません。
【2022年最新】イーサリアムの最新ニュースを解説
ここからは、イーサリアムに関連する最新ニュースを見ていきましょう。イーサリアムに関するニュースとしては3つの情報が確認されています。
イーサリアム2と呼ばれるものが登場?
アメリカの大手取引所の1つであるコインベースが作成したものとして、イーサリアム2と呼ばれるチャートが表示されました。
一見するとイーサリアムがビットコインのように、分割化して新しいものを作ったように思われますが、実はただ同じチャートを表示しているだけです。
チャートを分割することにより、イーサリアムの情報をしっかり追えるようにしている部分があります。
これまでのチャートでは情報を追いきれない可能性があり、チャートの動向が分かりづらい傾向もありました。これを解消するための措置として導入されています。
CMEグループがマイクロイーサリアムの提供を開始
こちらも海外のニュースですが、CMEグループがマイクロイーサリアムを取引対象として追加しました。一般的なイーサリアムは価値が高く、なかなか手を出せない状況が生まれていました。
これを解消するため、マイクロイーサリアムによる小さい取引が可能になるよう調整したのです。
マイクロイーサリアムはこれまで現物として購入できなかった単位で購入できるようになります。
日本では導入されているわけではありませんが、将来的に日本でもマイクロイーサリアムが購入可能になれば手に入れやすくなるでしょう。このニュースは今後の注目と言えるものです。
イーサリアム2.0のロードマップが公開
イーサリアムはフェーズ2.0への移行を進めていますが、イーサリアム2.0をどのように作り出していくかまだ道筋が見えていません。
こうした情報を公開するため、イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏が見込みロードマップを公開しました。
ただ、中央集権的なシステムを作らないために、さらなる対策を取ることも明記しています。
処理能力以外の部分として、詐欺や検閲という部分の問題を解消するための措置も導入されます。イーサリアムによる詐欺を解消するため、そして安心して取引できる環境を作り出すため、イーサリアム2.0に向けた改善が進められることになります。
どこまで上がる?最新ニュースから見るイーサリアムの展望
イーサリアムは今後大きなアップデートを控えています。DeFi市場やNFT市場の盛り上がりも加速しており、そのプラットフォームとして大きなシェアを誇るイーサリアムは、長期的に見ても上昇していく可能性は高いです。
イーサはビットコインと連動する側面もあるので、年末にかけて価格上昇し、60万円までの上昇を期待してもよいでしょう。
ETHの現在の価格と過去のチャート
上記は「ETH/JPY」2021年7月末〜10月12日までのチャートです。7月末から9月中旬にかけて価格上昇し、9月5日には一時435,596円まで上がりました。そのあと大きく下落し、30万円台まで下がりました。
一方、10月12日現在の状況では、ビットコインの独走状態が続いています。9割以上のアルトコインが大きく下げており、「アルトドレインが始まったのでは?」とも囁かれています。
しかし、ETHは今後アップデートも控えており上昇の可能性は高いです。
ETHの過去チャートと高騰の例
ETHの価格高騰は大きく2回あります。1度目が2017年の年末から2018年の年始にかけての高騰で、1月14日には15万台まで上がりました。
しかし、ビットコインバブルの崩壊やICOの規制などがあり徐々に下落、2018年末には1万円を割ることもありました。
イーサが今後価格上昇する要因4選
イーサが今後価格上昇と考えられる要因は以下の4つです。
- DEXの成長
- ICOの拡大
- アップグレードの実施
- イーサリアムETFの承認
DEXの成長
現在DeFIサービスの中でも分散型金融『DEX』の利用者が増えています。
今までの仮想通貨は非中央集権とは言われていても、結局は取引所が中央で管理する仕組みでした。しかしDEXならユーザー間での通貨トレードや貸し借りができるので、コストを抑えられます。
DEXを使用するためには「ガス代」と呼ばれる取引手数料が必要で、DEXで使われているブロックチェーンの通貨で支払う必要があります。
現在のDEXの大半はイーサリアムブロックチェーンを利用しているので、ガス代はETHで支払います。
ICOの拡大
2021年に入り、ICO・IEO・IDO・IGOなどが話題になっています。ICOとは、企業の資金調達方法の一つです。企業が発行している通貨を預ける代わりに、お礼として無料で新トークンが受け取れます。
ICO・IEO・IDO・IGOなどが発展することで、イーサリアムの価値も高まるでしょう。
アップグレードの実施
イーサリアムは2021年10月現在、大型アップデートを実施中です。数年かけてイーサリアム2.0へと移行し、2020年の12月に最終アップデートであるSerenity(セレニティ)が完了しました。
Serenityはフェーズ0〜フェーズ2の4段階に分けられており、このアップデートを現在実施中です。
今までイーサリアムはスケーラビリティー問題を抱えており、ガス代も高騰しています。しかしアップデートが完了すれば、問題は解決に向かうでしょう。
イーサリアムETFの承認
現在様々な企業がイーサリアムETFの承認に向けて動いています。カナダではすでに承認されており、アメリカでも承認作業を進めています。
2021年10月10日にはVoltのビットコインETFがSECに承認されました。※
※出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/28a382971700249c75ade79b4eaca1270fc16969
イーサリアム以外のおすすめ銘柄は?
イーサリアム以外におすすめできる銘柄は以下の3つです。
- ビットコイン
- リップル
- ライトコイン
有名な3つの銘柄は、今後に期待できる要素が多くなっています。様々な情報を得ることにより、イーサリアム以上の値上がりも期待されます。どのような部分でおすすめできるのか、しっかり理解した上で購入を検討してください。
ここからは、イーサリアム以外におすすめできる銘柄を詳しく説明します。
ビットコイン
ビットコインは仮想通貨の軸とされているもので、ビットコインが変動すると他の仮想通貨に波及するような状況が生まれます。暴騰と暴落を起こしやすく、現物取引やFXによる取引で大きな利益が期待できる銘柄です。
仮想通貨の中でも価値が高いため、少額での取引は少し厳しい部分もあります。しかし、少額でも保有していると大きな利益を得られる可能性があります。
イーサリアム以外で安心できる通貨を保有したいときは、ビットコインを軸に検討するといいでしょう。
リップル
リップルは実用化に向けた動きが進んでおり、様々な企業が利用に向けて動いています。値動きも比較的激しい傾向があり、状況次第では他の仮想通貨以上に利益を出せる可能性があります。
購入する際の価格も節約できるなど、安心できる要素があります。
現時点で実用化という部分ではまだ情報が発表されていないものの、将来的に実用化が実現すれば大幅な利益獲得が可能となります。今から保有しても問題ない仮想通貨の1つですので、気になるようなら購入を検討してもいいでしょう。
ライトコイン
ライトコインは10年という歴史を持つ仮想通貨で、保有している価値も17,000円程度と比較的高い数字を実現しています。日頃から使えるサービスとして期待している部分が多く、決済サービスとして導入されればさらなる価値を得られます。
決済サービスとしての利便性を高めるため、決済スピードを早められるように調整されている仮想通貨でもあります。決済サービスで便利な部分を活かせるようになれば、他の仮想通貨以上の価値を保有する可能性もあります。
イーサリアムが購入できるおすすめ取引所3選
ここではETHが取引できるおすすめ取引所を3社紹介します。
コインチェック
- 取扱通貨数最多の17種類
- 「Coincheckつみたて」が利用可能
- 500円からの少額投資ができる
コインチェックは取扱通貨数が国内最多の17種類。初心者にも使いやすいアプリが特徴で、2021上半期国内暗号資産アプリダウンロードNO.1※となっています。
取引手数料が無料なので、お得にETHをトレードしたい人や初心者にも向いています。
取扱通貨 | 17種類
|
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レバレッジ | 不可 |
取引所手数料 | 無料 |
入出金手数料 | ・銀行振込:無料(振込手数料の負担あり) ・コンビニ:770円(税込・3万円未満時) ・クイック入金:770円(税込・3万円未満時) |
出金手数料 | 407円(税込) |
出典:公式サイト ※2021年10月時点
DMM Bitcoin
- レバレッジ取引の通貨ペアが国内最多
- 取扱い開始まで最短1時間
- 出金手数料が無料
DMM Bitcoinは15種類の仮想通貨が取引可能。すべての通貨でレバレッジ取引ができるようになっています。
DMMグループはDMM FXも運営しているため、洗練されたノウハウを多く持っています。セキュリティレベルも高く、トレードツールが使いやすいのが特徴です。
取扱通貨 ※レバレッジ取引 |
15種類
|
---|---|
レバレッジ | 2倍 |
取引所手数料 | ー |
入出金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
出典:公式サイト ※2022年4月時点
GMOコイン
- 2021年オリコン顧客満足度調査の現物取引第1位※
- GMOインターネットグループが運営の安心感
- ステーキングが可能
※オリコン顧客満足度より:https://life.oricon.co.jp/rank-cryptocurrency/cash-transaction/
GMOコインは20種類の通貨が取引可能。東証一部上場企業のGMOグループが運営しているので、安心して利用できるでしょう。
またGMOコインは最低取引単価が低く、0.001 ETHから取引できます。2021年10月現在1ETH=40万円前後なので、約400円から取引可能です。
取扱通貨 | 20種類
|
---|---|
レバレッジ | 2倍 |
取引所手数料 | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
入出金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
出典:公式サイト ※2021年10月時点
よくある質問
まとめ
今回は、イーサリアムの今後と価格上昇する要因について解説しました。イーサリアムのプラットフォームは様々なサービスに活用でき、実用性も高いので、アルトコインの中でも特別な存在です。
アップデートも控えており、今後も伸びていく可能性は高いでしょう。
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